機関誌マラソン第5号 締切3/16 

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機関誌マラソン第5号

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機関誌 第5号を読んで、感想、気づき、自分の考え等共有くださいませ。

締切は3/16正午です。

 

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  1. 「フィロソフィー座談会」

    座談会での先輩塾生の皆さんのお話や、塾長の教えに対する反応には、毎度シンパシーを感じております。
    塾生の皆さんの学びへの熱意は、時代は違えど共感します。リアルタイムに同じ学び舎で共に学んでいるような感覚です。
    稲盛哲学に対して「素直」に従おうとする姿勢は、謙虚さと塾長への敬意の現れが見受けられます。

    そして、今回特に共感したのが、「心を高める」という稲盛経営哲学の最大の命題に対し、どの塾生さんもその重要性を強烈に確信しておりながらも、いざこれを達成するために、いったい何から手を付けて行けば良いのだという悩みを持っている事です。

    そのヒントを塾長に会って直接聞こうとしたものの、塾長からは「とにかく苦しむしかない」と断言されて、塾生一同が「ホーッ」っと溜息を打つという描写には、私もそこに同席しているような感覚でした。

    「剥いても剥いても利己心」

    剥いたら玉葱みたいに「利己心」ばかり出てくる。「利己心」は抑え込むんです。上から手でも足でもいいから抑え込み、踏んづける。

    やせがまんして「利己心」を抑えつけるんだという表現は今回の機関誌で初めて目にして衝撃でした。
    以前より、塾長や高位なお坊さんなど、既に「心が高められた人間」の人間性から自然と「利他心」が醸し出されるものだとばかり解釈しておりましたが、自らを「ええ加減にせえ」と利己心を抑えつけておられるという、ある意味人間らしい心のせめぎ合いが人間性を形成している事なのだと理解でき、これなら私のような俗人でも、やって行けると勇気を貰いました。重要なのはこれを「習慣化」させることなのですね。

    「自分自身に、『力め、力め』と言うこと」

    これも衝撃的に読ませて頂きました。
    自分の利己心を、押さえ込んで、押さえ込んで、制御すると同時に、
    力んで、力んで、背伸びでもいいので、自分の利他心を表面化・表層化させるという思考パターンを塾長も自らに課して来られたのですね。

    「きれいごと・ええカッコ」は、照れ臭さもさることながら、他人から見た「気持ち悪さ」や「偽善者め」といううがった反感などを私は意識してしまいます。しかし、偽善的だといわれかねない「誰もができる訳ではない言動」こそが、確かに最も勇気が必要であり、引っ込みがつかない責任感が生じることであり、自らをあるべき姿に向かわせる「カンフル剤」となるのですね。

    「力め、力め」と自分に言い聞かせ、
    「利己心」を抑えつけ、
    「利他」の発言と行動を、日常習慣化させたいと思います。
    心を高める「練習ドリル」はこれしかないのかも知れません。

    以上。

  2. 機関紙マラソン 5
    株式会社サキカワ 久保貴啓

    ●フィロソフィ座談会
    一瞬の間もないくらいの正しい決断の連発が必要。正しい決断とは?操舵技術が必要しかし、もっと深いところでその技術を支える心が問題。社長の朝から晩までの奮闘ぶりや目の色を変えての頑張りようが、社内に緊張感をもたらし、苦しみいい案に変わる。血相を変えて真剣にやれば、苦しんだ分だけいい決断をさせてくれる。
    利他心は、利己心を剥くのではなく、押さえつける事によって生まれてくる。利己心を抑えようと力まないとリーダーにはなれない。ええカッコして、引っ込みつかないようにして力む。とても高いレベルの人たちなのに、同じような悩みや、心の葛藤があり、正直に心の内を曝け出して話されてるのが感嘆しました。また、いろんなキーワードの中で、塾長自身もご自分の利己と利他の中で、進んでこられたそして、極めて行かれたのが、読んでいて面白かったです。座談会は毎回楽しく、塾長の人となりを知るには、とても好きです。その場に自分も居るような近くでそっと見ているような感覚になり、少しずつ近寄れてる気がして幸せになります。

    ●塾長講座5 得意技をどう生かすのか
    弊社には得意技と呼べるようなものがなく、ここ数年探しているが、中々生まれない。競売の多い印刷業界で、どこにもない何かを求めているが、もっと先端を知る努力や、苦労が足らないのだろうなぁ…苦悩のうえでそれでも生まれないかもしれない。努力も無しに生まれるわけがないなぁ

    ●重久絋三塾生 太陽運輸倉庫株式会社
    公務員から起業されて、その会社を二十数年で17億の売り上げに持っていかれる会社だけあり、凄まじい戦略や理念をお持ちだと感心した。従業員を上手く働きがいのある会社に感じてもらうか?人が大事と、実践されてる戦略や努力に…人を感じることや時代を読む力に勉強になりました。

    ●岡田利夫塾生 岡田工業株式会社
    塾長のコメントで、自分の足元から目が離れてはいけない、得意技を磨くようにとあった。
    やはり得意技が大事なのだ、好きな仕事の中で、自分たちが何を得意として、他社と差別化できるのか?ということを知り、磨き、さらに仕事を生むという方程式を知らなければならない。そして、やはりそこには考え方?を経営哲学を持たないといけない。

    ●あの日あの時稲盛和夫氏
    南部靖之塾生
    こんな身近に塾長がいらっしゃる時代がとても羨ましい。
    使命感、義務感といったエネルギーが苦労や悩みを解決する。何が一番大切かを知らないとならない。世の中の問題点を解決するという大義名分でものごとをはじめる。
    その心持ちや気持ちの大切さを…理解して考える癖をつけたい。どうしても利益や損得で感情しがちなので、意味意義、堂々と話せるのか?など心がけたい。

    ●塾長理念
    両極端を合わせ持つ。
    昨年のある講師例会で学んだ言葉がこれだなぁと思いました。
    私は、自分が学んでやるんだという気合いから、どんな事も決めたことは突き進むのだと思って実践のことばかり考えていましたが、人や肝心な従業員の心の奥を覗こうとしていませんでした。優しくすることも、冷徹なくらいの判断をすることも、簡単なようで難しいです。どちらか片方だけ持ち合わす人は多くいますが、両方持つというのは、しっかりした判断力やその行動を裏付ける意味が常にないとダメだと思いました。
    優しいけど厳しい。厳しいけど優しい。そんな人になりたい。

  3. [盛和塾]5号(平成5年春)

    あの日あの時 稲盛和夫氏  南部靖之(テンポラリーグループ グループ代表 当時)

    若き日の南部靖之さん(現パソナグループ代表)が稲盛和夫さんに教えを受けておられる。

    若き日の南部靖之さんの写真が掲載されている。

    稲盛さんが、南部さんに会合の後、「送って行こう。」と言われる。

    実は帰る方向も違うのにである。

    稲盛さんは青年南部靖之さんに大きな才能を見出しておられたのではなかろうか。

    しかも、「あの日あの時稲盛和夫氏」の2回目に登場されたということはその親密生が想像される。

    南部氏は次のように書いておられる。
    『経営ポリシーの中に、「大義名分でなければならない」ということを常に入れています。
    つまり、世の中の問題点を解決するという、企業理念がピシッと決まったわけです。』

    前原誠司(代議士)の奥様は、元パソナの社長秘書のようです。

    稲盛さん、前原さん、南部さんのラインが出来上がっていたと見るべきだろう。

    人材派遣業の草分け的存在である南部靖之さんが、若き日に稲盛和夫さんの影響を受けておられたことを物語る文章である。

    その後の奇跡は私の想像になる。

    南部氏は小泉内閣の規制緩和で、大きく業態を伸ばしたのではないだろうか。

    そして、小泉内閣のブレーンであった竹中平蔵氏をパソナグループの会長に据えてもいる。

    また、安倍内閣ではどうかというと、

    1億総活躍社員、女性活躍社員、シルバー活躍は南部氏が得意とするところであり、

    安倍内閣にも食い込んでいる。

    育児、介護支援を中心とした両立支援関係等、厚生労働省からパソナが受託している事業も多い。

    一方、稲盛和夫さんは前原さんを支援していたことで知られるが、旧の民主党との関係性がある。

    JAL再生事業も民主党時代に始まることからすれば、納得がいく。

    推測するに、南部靖之氏は政財界に幅広くネットワークを広げていったのではなかろうか。

    数年前の盛和塾生の名簿を紐解いたが、南部靖之氏の名前はない。

    現在の南部氏にとって、稲盛和夫さんの位置づけはどうなのか?

    聞いてみたい気がする。

    (注記)私の推測が多分に入っております。
    盛和塾に学ぶというより、南部氏がどう盛和塾に係り、どう伸びてゆかれたのか、
    もっと知りたいという思いからの文章です。

  4. [盛和塾]5
    塾長講話 得意技をどう生かすのか

    飛び石は打たないとしつつも、
    松下電子工業のブラウン管用絶縁材料に始まり
    半導体用ICパッケージ
    コンデンサー
    さらに
    太陽電池
    エメラルドの合成
    切削工具
    人工関節
    次々に新製品を開発される。

    電卓のシステック、オーディオ・通信機器のサイバネットの合併
    ヤシかとの合併

    多角的・多面的展開を実現される。

    私たちは何ができるのか。

    考えさせられる講和であります。

  5. フィロソフィ座談会
    逆境のときのトップの使命について意見をと矢崎さんに言われた際
    八頭司さんがおしゃった、
    塾長から「使命とは命を使うことだ。」と伺い、大変なことだと思っているとありました。
    奇しくもこの令和2年、世界経済は恐慌に突入してもおかしくない逆境の時代です。
    私共も勇気ある決断を迫られています。命を使って乗り切らないといけない局面です。
    まだ見通しでよい兆しが見えなくなっており、転覆させないように経営者と従業員が
    一つになって、進めないといけないとおもっており、この時期に機関誌を読む運命を感じました。
    操船技術を上げ、理念経営をし、この荒波を乗り越えたいと思います。
    本日の会議でも、背骨にこれを据え対話する所存です。

    塾長講話
    技術の応用の講話ですが、今でも京セラが宝飾産業業界に踏み込んだことは異質な感じは
    消えませんが、クレサンベールを利益が出、成功するまでやり抜くという塾長は本当に強い
    リーダーシップを垣間見ました。
    誰も真似のできない、経営意思だと思います。

  6. 機関誌「盛和塾」5号

    <塾長理念・両極端をあわせ持つ>
    「ある時は厳しく、ある時は人情味あふれる態度を示す、相反する両極端をあわせ持ち、局面によって正常に使い分けられる人格」
    厳しさも優しさも極端であること。なおかつ使い分けることができること。非常に難しいが努力していきたいと思います。

    <フィロソフィー座談会>
    「逆境の時代。そこでの船長としてのトップの使命は、転覆させまいと必死で形相が変わっている。それが一番大事である。」
    かねてからどれくらい一生懸命打ち込んで仕事をしてきたか、その操船技術が磨かれているかどうかということ。そしてその技術を支えている心の状態が問題となる。苦しむということがいい知恵を生み出していくもとになるということ。必死さの大切さをあらためて教えていただきました。

    <塾長講話・得意技をどう生かすのか>
    「飛び石は打たない、得意技を生かせ」
    次の岡田社長の発表に対する塾長コメントにもあるとおり、塾長の自分の得意の武器へのこだわりの強烈さをあらためて認識させていただきました。得意の武器を徹底的に活かして多角的・多面的事業の展開をされてきたということ。その得意技(塾長の場合はセラミック)へのこだわり。そこに集中する努力の凄さ。
    まずは得意技を徹底的に磨きます。

    <われ虚心に経営を語る>
    重久社長の「小さな大企業を目指す」という考え方は、今の私にとって非常に共感できるものです。従業員の肌のぬくもりが感じられる。体質が強い。社員がイキイキしている。地域を特化する。扱い分野も特化する。豊富な人脈を構築し活用する。オンリーワンに徹する。高付加価値の経営。ムダのない仕事の志向。非常に参考になりました。

    <盛和塾鹿児島での塾長への質疑応答>
    「古株の社員は燃えてくれない。このような不燃性の社員をどのように処遇すべきか」に対する塾長の答えは一言「辞めさせるべし」であったとのこと。まさに冒頭の両極端をあわせ持ちを垣間見た気がします。

    今回も大変勉強になりました。ありがとうございました。

  7. 機関誌「盛和塾」5号    岸 克行

    <フィロソフィー座談会>
    当時も不況に加えて向かい風の状況と、現在を彷彿させられます。逆境の時代を安全に舵取りをする技術は、苦しむことによって生み出される知恵がもとになります。かねてから必死に取組み、順境でも一生懸命やって心を磨き、心を高めてきて、どういう局面でも動揺しない心で見ると、逆境でも進むべき方向が“見えてくる”。急には無理なので、かねてから努力して必死になってつくってきた才覚がいると、と述べておられます。
    必死になって、苦しみから得られた知恵こそが本物と改めて感じ入りました。
    ・自分の中で、「エエかっこすんな」ということを言う奴は悪玉
    そうか。結構いままで、悪玉のことを聴いてきたような気がします。

    <塾長講話・得意技をどう生かすのか>
    「飛び石は打たない」は盛和塾常套句の一つと読み進んでいましたが、ヤシカやサイバネットは確かに飛び石。大変な覚悟の上、飛び石を打っても着られない高度なことをやってみようとして、成功されています。大変な覚悟の上、高度なことに取り組むというのは、当然、並大抵のことではないでしょう。

    <われ虚心に経営を語る>岡田工業代表取締役社長岡田和夫氏
    「多角的、多面的に」と岡田社長が構想されている事業に対して、塾長は、しゃにむに得技技を磨き上げることを指摘されています。「そんな評論家のようなことを言ってはいかん。勉強のしすぎです。」とも。
    フィロソフィー座談会でも、サラリーマンの寝言に過ぎないとあったように、少し勉強したことをが害毒になるとひしひし気づきました。必死になって、苦しみから得られた知恵こそが本物。私も、自らのコンサルタントの寝言を廃さなければ。
    以上

  8. 冒頭の座談会は塾長の人間味あふれる言葉が感じられた。
    仏の道に身を置いている塾長はなるほどそのような道を志したからそのような強い心で経営ができるのだと思っていたが意外にも利己心を押さえ込んで、しまいにはもう一人の自分はええ加減にせぇよと自重させる。力んで力んで欲望を抑え込む。それが出来ないとリーダーになれないと。誰しも心の中には善人と悪人がおり常にこの二人が競っている。
    私の中に善人が何人いるのだろう。心の善人がより強く心の悪人を抑え込む力を得るためにどうすれば良いのかと思いました。やはり仏の道に身を置くべき?

    岡田工業岡田社長の発表の中で元々の事業をやめて自分の思う仕事するべきとあった。自分の好きな納得できる事業をしてるから成功を収めている印象。岡田社長に才があったという事もあると思うが、好きなことを事業として仕事ができるとはなんとも羨ましい。
    今、仕事が好きか?と今聞かれたら私はいいえと答えるだろう。嫌なことしか毎日起きないし正直ストレスしかない今の状況を楽しめる気も全くない。しかしこの状況では会社の成長も自分の成長も全く見込めない。もっと強くなければならない。
    道のりはまだまだ
    頑張ったろう!

  9. 機関誌マラソン5
    宮畑和広

    塾長講話

    「飛び石はうたない」少し自信が持て安心して前向きになれる言葉です。
    しかしその反面、宝石のところで担当者が髪の毛をむしる、その手を椅子にくくりつける、などと言うシーンが出てくる。当時の塾長の激しい気力とエネルギーを感じますが私はやはり怖いと感じました。しかし、そこまでやらないと成功もしないと自分自信なんとなくわかるので、得意や強みと言っても一歩違う分野で成功させるにはこのくらいの厳しい現実も時には有り、それを乗り越えていかねばならない。怖いけど「座して死を待つ」のはもっと嫌だから頑張ります。

  10. 機関誌駅伝「盛和塾5号」2020.3.16締切
    (両極端を併せ持つ)
    私は塾長の物事には両極端があるというお話が大好きです。
    私はそれまで両極端ではいけない、どちらかにしなければ2従人格のようで良くないという認識をしておりまして、「そうなるのは自分が未熟だからだ」と思っておりました。
    自分が勉強不足だと思って他に解を求めておりました。
    しかし、泣いて馬謖を斬るとか、温かく応援するといったことは、日々の経営の中で往々にして発生して参ります。

    (座談会)
    現在はコロナウィルスの問題で、世界中の人間の活動に対して逆風です。
    こういう時にこそダム経営の大事さを感じさせられます。
    それから機関誌5号の発刊された1993年はバブルもすでに崩壊して大変な時期でしたでしょうけれど、今の時代も少子高齢化という一番予測の確率の高い現象を受けて、長年、いや年々市場は確実にシュリンクしていく恐ろしい逆境です。
    盛和塾で学ぶ我々は操船技術を長年の逆境、予測可能な年々不況の度が増す「茹でガエル不況」の中で確実に苦労して来た筈です。
    私もそのつもりですが、操船技術より心を高めていくところに越え難い壁があります。
    未だ同志になれていない社員に社長が苦しむことを見せるというのは嫌ですし、将来は見せられる同志になる努力はしていますが、そもそも私は必死ではあるが仕事が楽しいので社員には苦しく見えない様です。
    それに塾長の教えを参考にさせていただいた面もありますが、元来、感性的な悩みもしない質ですし、考えるのも好きな方で今までの経営の苦難も本当にやばい時は自分で全面に立ってなんとかして来ました。
    いつまでもそれではいけないと思い、人を育てようとすると会社が傾きそうになる。
    そして私が出て率先すると回復するの繰り返しで、「会社はやはり経営者次第なのだ」、「塾長が仰るように従業員のために社長は頑張るもの」と想い定めております。
    しかし、私を超えるほどの人が出て来て欲しいという願望も捨てきれません。
    確率論的にそんな人は既に自分でこれまでの人生を真剣に生きてこられており、経営者になれる人は限られているのは間違いない。
    そんな生き方に興味のない人を育てても、経営者になれるわけではない。
    無理にそうしようとして失敗している会社をたくさん知っています。
    経営者感覚を持った従業員を育てるには、TPOで教えることも大事ですが受け手が何らかの自己犠牲を提供しつつ会社のために働く共同体から、ライスワークと言うと語弊があると思いますが、仕事で得た糧を自由に生きる時間を大事にすることに使いたい人が増えていると思います。
    そう言う人に経営者感覚を持ってもらうには、心を高めて世の中や人へのお役立ちが喜びとなる様な教育研修が大事だと思います。
    それだけでは中々時間がかかりますし、個人差があることからやはりそういう考えを活かせる仕事の仕組みづくりが必要だと思います。
    仕事を率先垂範しているとその時間が取れないことがありましたが、何とか作り込むと今度はその仕組みを社内に定着させることができませんでした。
    2員3脚出来る従業員が育ったこともありますが、私の会社を大きくしたい、世界中に当社の製品を広めたいという私の急進的なやり方について行けなくなってしまうこともありました。
    私に足りないのは、経費削減は徹底的であるべき、利己心の押さえ込み方が甘い、ということが一番だと思います。
    毎日コツコツと利己心を押さえ込み、悪魔に負けることを少しでも減らしていける様に強くなっていきたいと思います。
    その次には人を育てる時の(私にとって新しい)心のあり方と実際の技術だと思います。
    従業員に愛情を持って厳しく接すること以外の方法をもっと磨かなければならないと思います。
    また、仕事を苦しむ姿を見せるということに関しましては、私自身、仕事は楽しいものであって、それを苦しんでやるのは嫌ですし、そんなことしてもモチベーションが上がりませんので悩まないで考える、苦しまずに行動する様にしています。
    塾長のセルラーの時と同じ様に社員が理解できないことも多いと思います。
    そこは立場の違いでどうしょうもないと割り切ることで、「何でわかってくれないんだ」という経営側の甘えをなくせると思いました。

    それから人を大切にするということで高待遇、高コストを一度作るともとには戻れないので、小林さんが仰っている様に「人を大切にすることと、会社うを存続させること」の分かれ目は大変難しいと思いました。
    「小善は大悪に似たり、大膳は非常に似たり」を判断基準として参りたいと思います。
    マイナス成長の時のやるべきところのお話も非常に勉強になりました。
    トップの責任同行ではないし労使なんて言葉も関係なく、社員との全員一致した努力が必要で、先般のコロナ問題の対処にも大変参考になりました。

    (塾長講話)
    ここでは新規事業取り組みへの大事なコツを教えていただきました。
    昔は塾長のお言葉をお借りしますと飛び石を打って結果としてせっかく稼いだ利益を浪費してしまっていました。
    新しいことへのあくなき挑戦を肯定するために、自分では失った利益を授業料と思ったり社員にもそう言ったりしておりましたが今から思うと全く恥ずかしい限りです。
    新規事業は全く関連性のないことよりも、得意技の延長線上にあるのだということ、それでも十分に新規性のある面白いことができるのだと思いました。
    塾長がクレサンベールや太陽光発電のお話も虚心坦懐に語ってくださっていて、「何や、感じることや考えることは我々とあまり変わらないんだ」と塾長により一層親近感を覚えます。
    塾長は赤字事業の継続については、カンや情緒的な強い思いの部分で乗り越えておられる面もあるのだと知ることができました。
    (その他のご発表)
    その他の塾生の方々のご発表の中で、鹿児島塾の太陽運輸の重久さんの小さな大企業を目指すというお話が出て参りますが、少子高齢化、AIの導入、生産性向上が必要な昨今、非常に大事な考え方であると思いました。
    会社が小さいままでいいとは思いませんが、基礎を固めて結果として大きくしていけるのであれば、塾長が仰る「企業の拡大は良いが、決して膨張ではいけない」という教えを思い出しました。

    以上、今回もありがとうございました。

  11. 第五号 脇本真之介

    経営者の「バランスの取れた人間性」について、今までは、社内の人間関係をいかに円満に回し、社内環境を良くすることが生産性の向上に繋がる最短の道である。だからこそ、社長はそのバランスを保つように、円満な人間性を持つのだと勘違いしておりました。

    バランスの取れた人間性とは、誰にも屈しない信念を持つと同時に、謙虚さと冷静さを併せ持つ人間性であることを知り、勘違いしていたなと気づくことが出来ました。また、社員全員から反発を受けたとしても、自分の信念に基づき、決定事項を断行するような強さを得るためには、どのような経験をつめば得られるのか?また、自分にその強さがあるのか?今後の経営者人生において、そのような信念の強さを体得することが出来るのだろうか?そんな疑問を持ちました。

    塾長講話においては、今持つ技術を最大限に活かすためのヒントが書かれていました。世間的に見ると、異業種参入にしか見えない分野も、実は自分の得意分野の延長戦であるからこそ自信を持って進められる。人工関節や、宝飾品など、一見、京セラとは関係が無い様に見えますが、実は全てセラミック技術の応用であることには驚きました。

    ただ、技術を応用するだけではなく、他社が出来ないからこそ当社がやるんだ!という諦めない情熱と、社員を説得する言葉の力もやはり塾長はすごいな・・というのが本音です。社員の1人が坊主にするから、俺も坊主にしてやるから、なかなか言えないと思います。そういった愛情のこもった言葉だからこそ、社員の人たちも必死で何かをやり遂げようという行動が現れるのでしょう。

    また、いくつもの出会いを大切にされるのも塾長らしく、買収した会社の古参社員の方々に対して、彼らが居たから!と言い切るところも経営者としての愛情を感じますし、教授からの要望に対しても「やりましょう!」と即答される決断力の早さにも感動しました。

    多角化経営を目指す経営者は世の中に多くいますが、多くが飛び石を打つような感を良く受けます。

    塾長のやり方は、得意技をいかに他分野で活かすか?ということに集中されているのが特徴的で、今後、多角化経営を目指すときの参考になりました。

    今回もありがとうございました。

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