機関誌マラソン第24号   締切は7/27正午

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機関誌マラソン第24号

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  1. 機関紙マラソン24
    株式会社サキカワ 久保貴啓

    ●塾長理念 一歩一歩夢を実現する
    夢といえば、子供や若い時は、大きな夢を見ますが、中々一歩一歩というのが解らなく焦ったり、挫折したりします。年齢を重ねると夢というか目標というか現実的に叶えられるようなものに縮み、って感じがします。
    でも、こうして購読して勉強しているとよく思うのは、塾長や先輩塾生が、夢や目標を大きく持ちそこに向かって何をすべきか?を自分自身で見出し、従業員に指し示し、ひとつずつ叶えて行くことで、頑張ることの大切さを教えることで、さらに頑張れるようになる。ということが大事だと気付かされました。一歩一歩というのがそういうことだと思います。夢は叶わないとかではなく、本当は、叶います。でも、そこに向かってどうすれば現実的に可能か?を考え行動し諦めずに進めるか?が大切で、それを実現させ教える力を持つのが経営者の役目だと思います。

    ●塾長講和
    今の自分にとても参考になる講和でした。コロナによる世界的な危機に遭遇し、色々手を打ち頑張っているつもりでした。気持ち的には諦めたり落ち込むどころか、生き生きと頑張っている気持ちで進めているように感じ楽しささえ覚えていました。でも、今日読んでみて、まだまだこの感覚では甘いことに気が付きました。やっぱり塾生であってよかったと感じれます。危機感のない危機。私自身、ここに行きかけてたのでは?と思えました。今頑張っていることに満足し、実際にはとんでもない数字が出てもっと危機感を持っていいはずなのに、ウチだけではなくみんながそうだから.もっと苦しんでいる人がいるから…だとか、僕はそんな状況でも前向きに頑張っているのだからなんとかなるはずだ!と根拠のない自信になりかけていたのでは?と気づきました。本当は、やってもやってもこのままではダメだと自分に鞭打ち、次はどうしよう?と課題や乗り越える策を持たなければならないはずだと思います。トップが持つべき心構えは大切だ!と言われる意味が理解できました。そしてもっと大切なのは、人間として何が正しいのか?を貫くことだ。と改めて学んだことです。実は、このところ胸につく頭にチラつくことがありまして…ソウルメイトと話したりしてる中で、その事が明らかに自分で気付かされました。コロナのこの状況の中で、国や行政からの援助をどうやって受けるか?に執着していた事です。従業員を守るためや、会社を維持するためには必要な事であり、当然のことだと思う反面、本当に困るほどではなかったりするのに、かき集めようとしたり…日本全国が困っているのだから、しょうがないことでもあり、経営者として考えることは大事だと思いました。が、足るを知るという言葉の通り、困っている人も、少しだけ困っている人もみんながみんな同じように援助を受けると国が破綻して自分たちに返ってくるということに気づいているのに気づいていないフリをしているのではないか?気づいている人もなかなか声に出せないでいるのではないか?ソウルメイト達との、zoom会議や飲み会の中でハッキリとは言わなかったですが、多分そういう事を言いたいんだろうなぁと気づきながら見て見ぬフリをしてしまっていた自分には、その日以降モヤモヤとしていたものが、塾長の講和を読んでさらに刺さった気がした。本当は、ソウルメイトと話す前からも自分では気づいていた。これが人として正しい事なのか?ということを…僕自身も、この状況でかなり影響を受けているのは間違いはありません。が、潰れるほどではないと思う反面、それが危機感のない危機なのか?それとも、足るを知らない、人としての正しい道なのか?よく考えるべきだと思います。だから、あの時、ソウルメイト達もハッキリ言えなかったのだと思います。それを知る事が出来るのは自分自身だけであり、人から言われることではないし、強制することでもありません。でも、この事を考えた上でどうするのか?を決断すべきだし、そうしないと日本は壊れると感じます。
    今は日本全体が、我は我はと前に出て本当に弱い人たちが強い人に、先に手を打てた人に飲み込まれていったりしてるように感じます。塾長の言われる魂を磨く、トップとしての質を磨くということの大切さを思い知らされたように感じます。
    1、誰にも負けない努力をする
    2、謙虚にして驕らず
    3、毎日の反省  利己の反省および払拭
    4、生きていることに感謝する
    5、善行、利他行を積む
    6、感性的な悩みをしない
    特に、6番には救われた気持ちにもなりました。塾長からは、気づいてくれたならそれでいいから、これ以上そのことに悩まず、事業として何をしてV字回復するのか?をしっかりやりなさいと言われた気になったからです。笑
    スッキリしました…また今日も頑張れそうです。
    塾長、感謝します…ありがとうございました。

    ●われ虚心に経営を語る
    福富善夫塾生
    着物に対する考え方やこだわりや歴史に対して、悩み続け、変える?変えない?と葛藤しチャレンジし続けられた姿に感銘しました。私自身も印刷業界という、価格競争に飲み込まれやすい世界でどうアピールし独自の色を出し、他社との差別化をずっと考えておりますが、そういうものは考えたからといって出てくるものではなく、常時有意注意し、チャレンジする精神を持ち続けることが必要だと思いました。着物という日本の伝統文化なら尚更…周りからの反対意見もあり難しいと思いますが、結果変わらなくとも変えようと考えたり、葛藤し続けることが意味あるものだと感じ取れました。
    平井達雄塾生
    京都に行くと必ず目にして、よく手に取って帰る西利の歴史に触れられて楽しく読めました。もう少し盛和塾との関わりや考え教えをどう活かしていたのか?など聞きたかったこともありますが、さすが老舗の有名店であるが故の歴史だと思いました。やはり、商品を作り続けるというのはヒットし続ける理由がある、そしてそれ以上に表に出ない苦労や葛藤があると思いました。西利さんにとってそれは哲学や思想、商品に対するプライドだと感じました。

    ●今ここに生きる塾長の一言
    塾長への挨拶の時に、僧侶になった方が…という件が、微笑ましく感じました。僕自身も同じように思った昔もあって…笑 盛和塾に出会えて違うと気付かされましたが、会社を経営することを通して社会の役に立つという、望んでも誰でもできることでは無い立場に居れる幸せを感じないといけないなと改めて思います。スローガンを書いたトラックを走らせることには、効果も含めて感嘆しました。宮田運輸さんの子供の書いた絵を走らせるのも素敵ですが、ストーレートに響く言葉を宣言して走るトラックには運転手や会社の心を背負って走るのは、とても良いことだと思います。よく会社の名前を書いてる車に乗りながら、乱暴な運転を見ると残念に感じますが、そういうことを考えると、周りからの反応がある言葉というのは、わざわざ説かなくても周りから自然と気づかされるのはもっと責任感が出るでしょうね。

    ダム経営という言葉を塾生から、コロナ禍になってよく聞くように感じる。自分ではあまり意識してこなかったが、最近そうだなと思える。干上がったダムの会社を運営していると本当に不安で精神的に参りそうになる。金銭的にも人も時間も、考え方や心の中も自分自身に余裕が無い。足りないものだらけ…苦笑。でも、今はそこを目指して頑張るだけと開き直って感性的な悩みを止める前を見続けて行きたい。こうやって見つめ直す時間を作れる状況に感謝したい。

  2. 盛和塾24号 ワキ製薬(株)脇本

    今回の塾長理念は「一歩一歩、夢を実現する」というお話でした。ここに書かれているように、夢は誰しもが持つものですが、実現へ向けて努力する、努力のできる忍耐力を持つ人は、非常に少ないと思います。その一歩一歩は、相乗効果を生み出すと書かれています。その相乗効果というのは忍耐力だと思います。小さな積み重ねは忍耐力を生み、苦境に陥った時でも耐えうるべき力を生み出します。企業経営において、爆発的な成長よりも、地道な成長が良しとされるのは、その企業で働く人たちの人間性の向上に繋がるからだと思いました。

    次に塾長講話ですが、時代背景を推察すると、第一勧銀と山一證券の破綻後のことだと思います。国民であれば誰もが知る巨大企業の倒産について触れ、こういう社会に影響を及ぼす企業の倒産を目の当たりにし、自分自身の企業を振り返ることの大切さを問われていました。
    これは、現在のコロナ渦においても同様で、多くの企業の倒産が報道される中で、ただ単に自分には関係のない話、世の中に流されているようではダメであるというお話だと思います。無金利政策に関しても、本当に返済のめどがあり、計画を立てて借入を行って良いのか?業績が低迷する中で、これまでと同じ感覚で、無金利での借入を安易な気持ちで実行すると非常に危険が増す可能性もあります。
    無金利でも借金は借金です。きちんとした返済計画を立てて、それに基づき金額を決定し、融資を受けるべきだと感じました。
    こういった不況下においてのトップの哲学は、企業の未来を左右する決断になるので、どういった哲学を持ち、どういった信念で行動を起こすのか?安易に無計画で無金利政策に乗ることがいかに間違いであるかを話されているような印象を受けました。

    また、講話の中にもあるように、経営にはフィロソフィが必要で、確かに企業活動は利益を追求するものだが、その追及するためには正しい道を歩んで利益確保を行うようにしなさい、とおっしゃっています。儲かることは良いことだが、どう設けるか?道を踏み外して、人としてしてはいけないことをしてまで利益を追求してはならないとおっしゃっています。これも近年の東芝の不正会計などにも表れるように、株主をだましてまで、資金を集めていた、という人の道を外れた方法です。もちろん塾長がおっしゃっているように、企業としての存続が危うくなってしまいました。良い実例だと思います。苦しい時に不正を働き、苦境から脱するのか?苦しい時にこそ、正しい道で苦しみながら地道に一歩ずつ踏み出して、時間はかかるがしっかりと自分の足で苦境から脱するのか?そのどちらを選択できるかが、経営者の哲学と信念であると感じました。
    また経営の六つの精進の講話の中にあった「一人でも二人でも従業員を雇い、その家族を養うことは、すでに利他業である」とおっしゃる言葉に、塾長のような大きな企業のトップの方が、このようなことをおっしゃることに感動しました。よく塾長ライブラリーでも映像でおっしゃっていますが、実際に活字で見ると、ひときわ素晴らしい言葉だなと感じます。企業規模は関係なく、従業員が一人でも二人でも存在する会社の社長は、立派な経営者なのだ、胸を張りなさい!とおっしゃってくれている気がします。大和の例会の中でも、私は1人しか雇用していないから、うちの会社は10人もいないから、とおっしゃる方々もおられます。この言葉に、私自身いつも違和感を覚えていました。同じ経営者なのにな?規模は関係ないのにな?そんな違和感がありましたが、まさしくこの部分だと思います。企業規模の大小があるものの、経営者という点では皆同じなのです。300人も雇用されている社長、1000人も従業員がいらっしゃる社長、そういった数だけにピックアップしてお話をされる経営者もいらっしゃいますが、数人規模の経営者の方々も苦労をされており、そういった方々と1000人を超える企業の経営者の違いなど、塾長がおっしゃるようにないのだと思います。そこを数だけの観点で、全然違うなどということ自体が、塾長のおっしゃる天狗になっている、落ちる始まり、そういう風に感じました。また、その数の論理だけで、大企業の社長に引け目を取ることも、従業員に対して失礼なことなのだなと思いました。従業員からすれば、社長は社長です。大企業であろうが、中小企業であろうが社長なのです。従業員は社長を会社のシンボルであると思ってくれているのです。だからこそ、どんな場でも胸を張って、自社の社員たちと自社の仕事を誇りに思い、人数規模に関係なく、胸を張って誇ればよいのだと思いました。塾長の言葉には、いつも物凄いパワーを感じます。

    塾生の経営体験発表も拝読しました。私が塾生の体験発表を拝読する前に行うのが、この当時の会社概要と、現在の会社概要を確認することです。それを知ると、また一味違うし、面白いよ!と盛和塾に入った際に先輩塾生であるクーバル㈱の仲本社長から教えていただき、機関誌マラソンを始めた際に行うようにしました。近江屋㈱様と西利様は、京都では今も関西の人ならだれもが知る企業様ですので、発表後も着々と独自の仕組みを考え、ご苦労を重ねながら成長と維持を繰り返されているのだと思います。しかし、時代の流れと共に、着物業界などは工夫が必要で、今もご苦労が多いのでは?と感じました。四国運輸の小川社長は、既に社長が変わられており、会社自体の規模も発表時と現代を比べると1/3規模になっており、減資もされていました。発表後以降に、何らかの大きな社内の変化があったのだと推測されます。
    そういった部分を想像しながら、塾生の体験発表を読むと、この場面でこういう風に乗り越えたのに、何故、今は異なるんだろう?何があったのだろう?そういう想像も一つの楽しみです。塾生の発表の中には、もちろん勉強になるお話が多々ありますが、現在と過去を比べるのもまた、学ぶことの1つになると思います。
    今回も楽しく機関誌を拝読し、多くのことを学べました!本当にありがとうございました!

  3. [盛和塾]24号 裏表紙から

    人生において夢とは何か
    今は亡き星野仙一さんは好きな言葉を「夢」と書いておられたのを思い出した。
    巨人入りを待望されていた星野さんは巨人が島野という投手を指名したので、星野の間違いではないかと思ったそうである。
    それで、彼は打倒巨人に闘志を燃やした。
    私は少年時代に大きな夢を持っていたわけではない。
    何年か前に私の実家の近くに住んでいたT税理士と飲む機会があって、彼の話にびっくりした。
    T税理士によると、「福岡家はお金持ち」ということになっていたらしい。
    実家の近くはほとんどが借家なのであるが、我が家は地主で借家も持っていたのである。
    とんでもない話で、父は家内工業を営んでいたが、失敗し、町工場に勤めだした。
    当時の給料は1万数千円。母が内職をしても、食べるだけで生活はいっぱいいっぱいである。
    少年の私は父のような零細企業に勤務して安い給料で苦しい生活は嫌だと思った。
    楽な暮らしができるようになりたいと思った。
    これは夢と言えば夢である。
    家が貧乏だから私立高校には行けない。だから、勉強して公立高校に行こう。これも夢と言えば夢である。
    中学3年生の担任が家庭訪問で我が家を訪れ、「旧家なおうちですね。」と言われた。
    旧家というと、趣のある立派な家というイメージもあるかもしれないが、江戸時代に建ったと思われる我が家はそのうち雨漏りがするようになった。
    それで、雨漏りがしないちゃんとした家に住みたいと思うようになった。
    これも夢と言えば、夢である。
    家庭が貧しく、雨漏りのする家に住んでいるがゆえに、小さいながらも夢を持て、自分が頑張る原動力になったとすれば、皮肉なものである。
    豊穣の時代に育った若者は貧乏を知らないがゆえに夢を持てないとすれば、貧乏も捨てたものじゃないということになる。

  4. 6つの精進 
    稲盛和夫さんは経営者の場における6つの精進ということを書いておられる。
    何兆円規模の会社を創り上げられた稲盛さんからすれば、小さな事業主である自分にはとてつもなく大きな存在であるが、
    次のように言われていて、大いに励みになる。
    「一人でも二人でも従業員を雇い、その家族を養っていくこと」が、利他行と言える。
    多分に励ましの意味もあると思えてはきます。
    同時に、「経営者の皆さんが魂の浄化や純化をするためには、一生懸命働くことがすなわち‴修行”である。」とも言われています。
    得度されたころの言葉でありまして、仏門に入らなくても、経営を全うすることによって、修行ができると語っておられる。
    6つの精進は次のとおりである。
    1 誰にも負けない努力をする
    2 謙虚にしておごらず
    3 毎日の反省(利己の反省および払拭)
    4 生きていることに感謝する
    5 善行、利他行を積む
    6 感性的な悩みをしない

    1番最初に誰にも負けない努力をする、
    がきている。
    これがあって、結果も出して、
    はじめて2番以降の言葉も生きてくる。

    誰にも負けない努力をする。

    まだまだである。

  5. 【機関誌24号感想/高瀬】

    ◆塾長理念「一歩一歩夢を実現する」
    ~このペースでは偉大な事など決して成し遂げることはできないと思い始めるかもしれません。それでも焦ってはいけません。・・・諦めずに続けてゆけば、いつか信じられないほどの高みにまで私たちを運んでくれるのです~

    盛和塾に入塾する以前の私は、40歳になり人生の折り返し地点を過ぎたにも関わらずまだ何も成し遂げられていないことに漠然とした焦りを感じていました。この「焦り」というものは、これまでの地道な積み上げを振り返った際に、これは遠回りではないのか?自分の努力のベクトルは正しい方向を向いているのか?誰にも負けない努力をしてきたつもりがそれでも足りないのか?同じようなペースで努力を重ねてもあっという間に60~70歳を過ぎ、何も残すことなく人生を終えてしまうのか・・・などと、今の自分を否定し、ゆさぶりを掛け、心を浮き足立たせます。そんな折に塾長の著書「生き方」に出会い、「焦ってはいけない」と諭されたことを思い出しました。

    焦って心が上滑りしている状態のままでは、きっと近道を求め、実力が無いままで数字や名声だけを求めるという行動を選んでいたかも知れません。そのような道を無心に邁進したところで自分以外の誰も幸せにすることはできず、むしろ自分を含む、関わる全ての人を裏切り、不幸にすることでしょう。自らの心を高め、諦めずに地道に正しい努力を積み重ねることだけが、いつか信じられないほどの高みにまで我々を運んでくれるという塾長の言葉に救われ、落ち着いた姿勢で私の人生後半戦に挑むことが出来ております。

    ◆塾長講話 「魂を磨くという人生の目的を忘れないのが真のリーダーであり、トップである」

    お釈迦様の「馬鹿な旅人の話」はとても興味深く読ませて頂きました。生まれた瞬間から「死」が追いかけて来る。しかし人間はいまにも死ぬかも知れないことを忘れて「甘い蜜」を吸って一日一日平凡にいい加減に人生を過ごしてしまう。そして欲望や怒りや不平不満といった「龍」をみずから作って苦労をする。

    まさに人生の縮図です。こうした人生における「負の連鎖」のようなものから哀れな人間を解放するものが、世界の三大宗教であり、倫理観・戒律なのですね。そして、私たち塾生が塾長から教わっていることも、同じく高い倫理観と精進によって「心を高めること」であり、こうして行う「魂の浄化・純化・深化」が正に人生の目的そのものであるという考え方です。これを実践した結果論が企業の繁栄であり、社員や顧客の幸福であるということです。私たちはいつでも「馬鹿な旅人」におちいってしまう。このお話のことを常に意識しながら、魂を磨き続けることを忘れてはいけません。

    ◆六つの精進:誰にも負けない努力/謙虚にして驕らず/毎日の反省/生きていることに感謝/善行・利他行を行う/感性的な悩みをしない

    経営者となって人のメンタルヘルスというものを意識するたびに、人間というモノは「感性的な悩み」に支配されてしまうケースが本当に多いということに気付かされます。公私に関わらず周囲にはそういう点で「心配になる人」がいます。

    私個人は比較的思い悩まない方だと認識しています。ショッキングなことがあった際にはいったん心を切り離して「飲む」「食う」「寝る」ことでとりあえず心を落ち着かせ、ピンチをチャンスだと自らに思い込ませようとする習慣があります。しかし、この習慣をあえて行わないでいたら、どういう精神状態に至ってしまうのだろう?鬱病になってしまうのではという不安がチラつくこともあります。逆に、近くにそういう人がいた場合に、どういってあげれば良いのかに戸惑う事も多いです。

    「感性的な心配をしない」という教えは、ざわつく心をいったん落ち着かせ、いま置かれているマイナス地点をゼロベースだと再設定し、前向きな視点・マインドセットに戻してからプラス要素をひとつずつ増やす行動に置き換えて行くということかと私は考えています。こうしたマインドセットとプラス加点の行動規範を設定した上で、誰にも負けない努力と毎日の感謝と反省が、人間を押し進めて行くものだと考えています。癌という災難に侵された際の塾長のマインドセットは本当にさすがとしか言いようがありませんが、うろたえず、平然として、修行の何たるかに気付き、さらに強くなるというお姿は、私もいざという時には見習いたいと思いました。

    ◆「日本の混乱の原因」・あるべきリーダーの資質

    和を以て貴しとなすことを美徳としてきた日本人は、何が善悪で何が正しいのか、そういう正邪の判断を厳しく行わず、なるべく穏便に、事なかれ主義で組織を維持してきた。リーダーは判断基準を持たず、過去の慣例や前例、格式や形式に従うことで、衝突やもめ事を回避してきた。・・・そうこうしているうちに「ご都合主義」が横行してしまう。

    まさに、私も過去に様々な場面において、こうした組織を垣間見て来ました。しかし、逆に突出したカリスマがいるような組織においても、イエスマンが周囲を取り囲み、他の意見を寄せ付けないという場合もありました。いかにリーダーの質が重要であるかということを思い知らされます。

    まずは、自らの欲望に打ち勝ち、利他を規範とし、世のため人のために努力を惜しまず、かつ創造的な仕事をするリーダーに私自身が育たねばなりません。そして、当社内では同時に、いまから私自身の後継者も育てて行かねばなりません。

    第一等の資質「深沈重厚・公平無私」>>>第三等の資質=「聡明弁才」

    常に深く考え、慎重で、常に落ち着き、重厚な人格。そして、私心の無い人格。私自身がこうしたリーダー像になることと、いつかバトンを渡す後継者候補にもこういう基準で育てて行きたいと思います。

    以上。

  6. 第24回機関誌マラソン 宮畑和広

    塾長理念

    一歩一歩の努力の伴った積み重ねがいずれは相乗効果も生み出し立派な業績になって行く。近道は無い。近道が無いという事を早く知る事こそがコツなのかもしれない。
    しかし仕事を日々していると実は、このはじめの一歩をまだ踏み出せていない人が意外と多いとも思います。「千里の道も一歩から」と先ずは思いの込めた一歩を今日からでも始めないと、と何をするにおいても思います。

    近江屋株式会社 福富氏

    この福富氏の取り組み。不易流行とでもいうのでしょうか。

    斜陽産業と言われてしまう私の業務。30年前、すでに入社した時からそれは濃厚に感じてました。しかしよく考えればどんな業種も同じ事をいつまでもしていたらそれは斜陽産業ではないか。よく見てみるとどんな業種でも時代を読んで変身して行っている。私の会社が苦しいのは過去に変身する為の努力が中途半端だったつけが今、回って来ているのだ、と強く感じます。この近江屋さんの20年前の発表の特に「意識が変われば行動が変わる」の章を大事に学んで行きたいと思いました。
    以上 学びの場、表現の場を与えて頂き有難うございました。

  7. 盛和塾24号 感想

    【一歩一歩、夢を実現する】
    「継続は力なり」という言葉に集約されますが、着実に一歩ずつ前に駒を進めるのはなかなか難しいことだと感じます。
    日々のルーティーンが煩わしくなって止めてしまったり、基本を疎かにした行動をしてみたり、自分のこれまでの生活を振り返っても多々ありますが、それでは意味がない。
    文中にもありますが、小さな歩みの一歩一歩が相乗効果を生み、日々の地道な努力がさらに大きい結果をもたらす。諦めずに続けていくことが、いつか大きな成果となるのだと心に刻んでおきたいと感じました。

    【塾長講話】
    先月の例会で、「不況は成長のチャンス」という話がありましたが、このコロナ渦の厳しい時期に下す決断(経営判断)というのは後々においても大変重要な意味を持つ決断になりえると、日ごろから感じます。
    自分自身、後々会社の経営を任される身として、どんなマインドで向き合うのがいいのかというのを入塾前からずっと思っていましたが、「人として正しいことをする」これに尽きるなと、この講話を読んで改めて感じました。
    「利を求むるに道あり」ということで、苦しくとも正しい道に会社を導けるような、哲学と信念を私も持ちたいと思います。

    また、6つの精進に関して、
    6つ目の「感性的な悩みをしない」という言葉に大変感銘しました。
    社長である自分の父親とは反りが合わない現状で、入社して間もないころからストレス性の疾患にかかることが多かったですが、何かこの言葉に救われるような思いがあります。
    日々善いことを行い、感謝の気持ちを持ち続け、謙虚な気持ちで業務にあたり、反省を怠らずに、誰にも負けない努力をする。社長がどうこう以前に、自分がこれを続けていきたいと思います。

  8. 機関誌「盛和塾」24号

    <塾長理念・一歩一歩夢を実現する>
    「焦ってはいけません」
    目標までほど遠く、自分の年齢を考えてついつい焦りがちになり、イライラしたり、絶望感に苛まれたりすることがあります。“焦ってはいけません”の一言は本当に勇気づけられ、反省させられる言葉です。
    「個々の人生においても、企業経営においても、一歩ずつたゆみなく歩むということが、夢の実現に至る、唯一の確実な方法なのです」
    “努力”“一歩ずつ”“たゆみなく”を肝に銘じて歩んでいきたいと思います。それしかないということをあらためて気付かせていただきました。

    <塾長講話・魂を磨くという人生の目的を忘れないのが真のリーダーであり、トップである>
    「しょせん、誰も助けてくれるわけではありませんから、しっかりと足元をみつめて、この不況の時こそ歯を食いしばって、精一杯頑張っていただきたいとねがっております」
    “しょせん、誰も助けてくれるわけではありません”、冷たい響きですがまさにその通りです。甘えを払拭して頑張るしかありません。
    「私たちの人生の目的は、会社を立派にするということだけではなく、それは結果論であって、リーダーにとって大切なのは、つねに心を純化、浄化、深化するための努力をすることなのです」
    「それを実践した結果、企業が繁栄し、従業員が幸せになり、利益も得られて自分も含めた従業員もお客さんも、お得意先もみんなハッピーになっていくということこそが大切なのです」
    まさに、会社が発展し、従業員が幸せになり、利益も得られて自分も含めたみんながハッピーになるということこそ理想としたいです。そのためには人格を高めるしかありません。
    「皆さんの企業の中でも大変苦しいところがあるかもしれません。しかしそういう苦しい時に慌てふためかないで堪え忍ぶ、歯を食いしばってその苦しさを堪え忍ぶ、これも修行のひとつです」
    苦境・災難も修行ととらえて前向きに進めるような心構えの大切さ。難しい事ですが、苦境・災難の時に必ず思い出せるように心に刻みたいと思います。
    「心を純化、浄化、深化するには二つの方法があります。一つは戒律を守ること、二つ目は世のため人のために尽くすということ、つまり利他行を行うということです」
    「戒律を守らなければいけないと思って人生を生きるのと、そういうことを思わないで生きるのとでは、月とすっぽんほどの違いがあるということなのです」
    本当に勇気づけられます。
    「経営の場における六つの精進①誰にも負けない努力をする②謙虚にして驕らず③毎日の反省④生きていることに感謝する⑤善行、利他行を積む⑥感性的な悩みをしない、を積むことは、修行しているのと同じ」
    経営の場における六つの精進の大切さ。機関誌19号で詳細に述べられていましたが、何度も何度も繰り返し勉強させていただいて、本当に感謝いたします。
    「心から信じることができることがもっとも大事なことだと私は気づきました」
    “信じること”の大切さ。今号のキーワードの一つかと感じました。

    <経営の研究・私のなかの松下幸之助>
    「思うこと、信じることこそが何にもまして肝要なのだ、その思いが経営に反映されるのだ、そして、自分はそう強く思い信じてきたからこそ今日があるのだ」
    「思うこと、信ずること、これはまさに哲学の領域であり、氏は哲学的思考のできる稀有の経営者であった」
    本物の経営者になるには、“哲学的思考”がやはり必要だということかと思います。レベルは違えど哲学者になる努力をしなければなりません。
    「氏は、あらゆる人、あらゆる物、また遭遇するあらゆる困難を師と仰ぎ、そこから自らの思考によって汲み取られた真理と信念に従い、自らの独創的経営を行ってこられたのである。この意味で氏は、思考と実行の双方を兼ね備えた名経営者であった」
    驚くほど稲盛塾長と共通点があるということ。
    “思考と実行”を兼ね備えること。どちらも本当に未熟ですが、どちらもレベルを上げるとともに、兼ね備えることができるよう努力し続けていきます。

    <私の好きな言葉・密なるものの語る声は静か>
    哲学者梅原猛さんの言葉。
    「密なるものの意味は、真理がぎっしり詰まっているものという意味と、ひそかに隠れているという意味」
    「そのひそかに隠れている真なるものはいつも人々に語りかけているのであるが、たいていのひとはそれに気づかない」
    「哲学者というものはそういう密なるものの声を聞く人であると思っている」
    今号のキーワードは「信じるということ」「哲学的思考」「思考と実行」だとあらためて思いました。このような貴重な言葉に気付かせていただき、本当に感謝です。
    ありがとうございました。

  9. 24号

    平成10年
    塾長講話は魂を磨く、とし、不況下における危機意識のなさが危機であると警鐘を鳴らす、このコロナ不況待ったなしの状況と重なりながら講話を聞くことが出来ました。
    また塾長自身が壮絶な病との戦いの中で、見つけられたものが、「魂を磨き続ける」しかない。であり、逃げることも腐ることもなく一貫した教えであり、励みになります。
    このような企業経営者がたくさん増え続けていくことで、日本経済の復興は築かれてきましたし、今後我々もそのようにしていきたいと強く思います。
    6つの精進では、最後の感性的な悩みをしないが1番好きなのですが、冒頭の危機意識のないことが危機とは大きく異なると思っています。
    危機意識があるからこそです。
    単に悩まず、あっけらかんとすることは、旅人が蜂蜜を舐め続けることです。
    そうではなく、反省ある毎日を送るからこそ、感性的なとあえてつけて、悩みをしないとなることに今日、この機関紙を読むことで、一層はっきりとわかった次第です。
    今日も稲盛塾長に感謝!です

  10. 明里スプリング
    明里幸祐

    一歩一歩夢を実現する
    私たちの世代はよく悟り世代と言われたものです。バブル崩壊後の景気が悪い日本の中で生きていき「努力したら負け」とまでそんな言葉が安易と飛び交う世代でした。地道な努力をする事の大切さ、それによる結果が見えてこないならば努力しても無駄であろうと考えていたのでしょう。もっと早い段階で努力の大切さを学ぶ事ができていたならと思います。
    しかし今の私の立場はそんな甘い事を言っていられません。
    誰にも負けない努力、たとえ小さな事でも日々の積み重ねをしていき最後には大きな努力になるように邁進していきたいと思います。
    塾長講話
    冒頭のお釈迦様の話はまさに人間の煩悩について説かれており理解しやすい話であった。
    結局のところ不正をしてしまうのは人間の弱みであり、心が未熟である事の表れであると痛感します。「人間として正しい事」この良し悪しの判断基準を何をもって養っていくか。私に与えられている課題のように感じます。自身もそうですし、従業員に対しても何が正しく、何が間違いと言うべきか。導き側の我々がさらに心を高めていかなければならないと感じます。入塾して1年経ってないですが、しっかり学んでいこうと思いました。
    人生の目的には2つある。
    一つは仕事を通じて自らの魂を純化し浄化し深化させるため。
    二つ目は世のため人のために尽くす行為、善行積む行為、利他業が魂を磨く
    その行為を会得するためには相当な鍛錬が必要に思えたが、その鍛錬(修業)こそ仕事をする、一生懸命に働くこととのことだった。経営における6つの精進では
    1、誰にも負けない努力をする。
    2、謙虚にして驕らず
    3、毎日の反省
    4、生きている事に感謝
    5、善行、利他行を積む
    6、感性的な悩みはしない
    なかでも6つめの感性的な悩みはしないと言う言葉に惹かれます。書かれている通りそんな悩み心配をする暇があるぐらいなら一生懸命努力をするべきだと心から思いますし、今までの自分を恥ます。 
    あるべきリーダーの姿に「深沈重厚、公平無私」であると言われていました。つねに深く考え慎重で落ち着いており、重厚な性格の持ち主であってしかも公平であって判断基準に「私」がない。「聡明才弁はこれ第三の資質なり」とある。確かにリーダーとは賢くて頭のキレがよく、弁舌爽やかな人間こそと思いがちであるがそれは違う。部下には是非とも欲しい人材であるが会社を動かす、従業員を導くためには「学」だけではないと学ぶ事ができました。
    今ここに生きる塾長の一言。
    小川氏の発表は心から応援したくなる内容でした。以前の仕事では高知県を担当させて頂き、高知県に親しみがあり、高速ができたとは言え陸の孤島のような地理的不利をもろともせず思念を実現された姿勢に感銘を受けました。
    また塾長との会話の中で、馬鹿野郎と叱られたシーンは私も機関紙を読んでいるうちに出家してお坊さんにならないとこの境地に達せれないのではないかと思い節があったので
    なるほどそうではなく仕事をきちんとすればよいのかと思うことができました。
    小川氏はスローガンをトラックにデカデカと書いたとありましたが、当社はバネ一つ一つにスローガンは書けないのでそろそろホームページをきちんと製作しよう、ホームページからも伝えようと思いました。

  11. 機関誌 盛和塾 第24号 【 岸 克行 】
    『塾長理念』【1歩1歩夢を実現する】
    「1歩ずつたゆみなく歩む」これ以外に夢の実現方法はありません。私が理解したのは、そう遠い日のことではありません。若い頃は、がむしゃらに頑張るものの、立ち止まったり、疑問を感じて自暴自虐に陥ったり、逆戻りしたりなど、軸が定まらず随分と無駄なことを繰り返してきました。つまり、感性的な悩みに終始していたのでしょう。
    今でも、こんなことはできるのかとたじろぐことも沢山ありますが、塾長の尺取虫のようにやり続けることを肝に銘じて自分を励ましています。気が付いて向き合ったのは人生の後半に差し掛かってからですが、「たゆみなく」続けていきたいと思っています。

    『塾長講和』【“魂を磨く”という人生の目的を忘れないのが真のリーダーであり、トップである】
    ・危機感のない危機
     今まさしくコロナ不況の入口です。リーマンショック以上の深刻な経済危機と一部の識者は論じていますが、私にはまさしく、お釈迦さまの旅人の話の如くに映っています。今回はリーマンショックが金融システム崩壊の瀬戸際まで追い込まれたことに比べると、今回は消費を中心とする実体経済の落ち込みは比較にならないくらい大きく、したがって深刻です。塾長はどう捉えられておられるのかと思いを馳せながら、自分でもっと考えようと思います。
     
    ・得度を予定されていた3週間が胃がん手術の入院となられました。胃がん発見後も、岡山で盛和塾塾長例会にも出席など、多分関係者には告げずに活動されており、到底自分にはできないことであると思いました。また、堪えることも修行と平常心で状況を受け入れられています。そのような状態のとき、身内の者に辛く当たることが、一、二度あったらしいですが、塾長のように澄まされた心であるので、一、二度と認識できるのです。ことあるごとに、家族に辛く当たることがある自分が恥ずかしくなりました。

    ・魂を磨こう、と努力するものは救われる
     戒律を守らなければいけないと思って人生を生きるのと、そういうことを思わないで生きるのとでは、月とすっぽんほどの違いがある。魂を磨こうと努力する、できなくとも反省する。そういった人が救われることを信じることが大事なこと。
     日々、反省することばかりです。

     今回も大変勉強になり、誠にありがとうございました。
                               以上

  12. 機関誌駅伝「盛和塾24号」2020.7.27締切
    一歩一歩夢を実現する
     私の息子はかつて私がそうであった様に、苦しいことにぶつかるたびに「本当にこれでいいのだろうか?他にももっと良い道があるのではないだろうか?」と迷い悩んでいるようです。
     若いうちに迷うこと悩むことと言うのは成長には不可欠なことで必ずしも否定すべきことではありませんが、それ以前に自分が夢を持てているかどうか、将来どんな人生を送りたいのか、ということを考える必要があると教えております。
     アップルの創業者のスティーブジョブスの有名なコメントにあるのですが、「自分の内なる声は不思議に既に自分の進むべき道に対する答えを持っている。だから自分のうちなる声に正直になって周りの希望やら思いに振り回されるのではなく、その声に耳を傾けそれに従っていくことで自分の人生が大きく開けた」という話があります。
     彼は自分を育ててくれた養父や養母がコツコツと貯めた大切なお金を、高額な大学の授業料に費やすことが果たして本当に意味があることなのかどうかがわからずに、入学後6ヶ月で大学を中退してしまいます。
     しかしそこでこっそりと大学の授業に出て出会った文字のフォントや美しさに魅了されそれがマッキントッシュのコンピューターの大きな特徴となり大成功につながりました。
     また手塩にかけたアップルを追放されるという憂き目にも会いましたが、彼はそれをきっかけにクリエイティブな時間を有意義に過ごすことが出来て、その間にピクサーやネクストといった素晴らしい会社を立ち上げその成功を持ってアップルに戻ります。
     彼は自分がやりたい事を自分のうちなる声から組み上げ、それに直線的に進んでいって成功します。
     一方で、稲盛塾長は最初の就職先が不遇だったこともあって自衛隊に転職しようかとまで考えられましたが、お兄様の諌めによって心を改め、そして心を定めて研究に没頭されました。
    最初はやりたかったことではない研究、それは仕事という使命感であったのかもしれませんが、目の前の仕事に集中し日々コツコツと努力し続けることで、ファインセラミックスという未知のとても大きな可能性を秘めた事業と出会われました。

     ロジック的にはどちらも真逆なきっかけなのにその後の成功につながった興味深い話です。
    両者は違った生き方の様に思えますが、両者に共通しているのは若い頃多くの挫折に見舞われたということです。
    そしてその挫折を前向きにとらえて、その挫折という試練が自分に与えた意味に気づき、その延長線上に自らの人生の意味を見出してその意味を「夢」と捉えて努力するモチベーションにしていったことで、お二人ともあれだけ偉大な功績を我々人類に残され他のだと思います。
    まさに同じ頂上に至るにも、登山道はいくつもあるということでしょうけれど、このお二人の共通点から気付くのは、「お二人とも自分の人生を素晴らしく意義のあるものにしたい」という思いを強く持っておられたことだと思います。
    これが最も大事なことではないでしょうか。
    夢というのはいくら探しても中々見つかるものではありませんし、夢を持たずに毎日人生を過ごすことに意味を見出している人も多いのではないでしょうか?
    ですから「夢」が見つかっただけでも素晴らしいことです。

    しかし、なぜそう簡単に「夢:が見つからないのか、私なりに考えてみました。
    それは「楽に素晴らしい人生を送ろう」と思って夢を探しているのではないか?楽しい仕事でしかも儲かって、いろいろと裕福な生活をして・・・などといった自分の本能からくる欲望に裏付けされてしまっている。
    だから夢と言えるものが見つからないのであって、本当に「意義ある人生」を送るために努力する事が将来本当に偉大な夢というものを自分に与えてくれるものではないかと思います。
     そう理解すれば、天は私たちを修行させるためにこの世に生を与え、試練を与え続けているのだと思うことが出来ます。
     さらに踏み込んで考えますと、やはりそこには「経天愛人」といった天を敬い、利他の精神で世のため人のために生きていくことの素晴らしさに通じるものがあるとも思います。
    実は楽をして楽しく暮らせる境涯になりたいと願う私たちのはずが、それ以上に我々人間がやりがいや意義を感じるのは、利他的な行いの中にだけであるということ、そしてその利他の行いの最たるものが仕事であるということだと考えます。
    利他の精神に自分の存在意義を見出せるということに我々も社会も気付いて行動していかねばならないと思いました。
     
    塾長講話
    (魂を磨くという人生の目的を忘れないのが真のリーダーであり、トップである。)
     塾長が得道されたのは、このお釈迦さんの例え話を読希て自分を旅人に例え、人生の終焉を迎える20年の設計から既に5年遅れていると思われたからでしょう。
     実際に得度されるなんて実行力のある塾長らしいです。
     以前の塾長講話でも教えていただいておりますけれども、円福寺のご住職のお話として極楽と地獄は物理的には何も違いがない、それを作り出しているのは実はその人の心の持ち様次第であると。
     ここで塾長はお釈迦様の話を借りて、人間には欲深い本能や怒りや妬みや恨みそういったものが魂にこびりついていて、中々真善美といった本来魂の中心である美しい心が出てくる機会が少ないことを憂いておられます。
    したがって、一度しかない貴重な人生なのに人間は享楽的、刹那的な生き方をして浪費していることの勿体なさを教えてくださっているのだと思いました。
     人として正しく生きようとする心を維持することの大事さと、人としてしてはいけないことを絶対にしないという心の維持の大事さを軽く考えてはいけないと思いました。
     50歳になっていろいろと理屈だけは覚えたのですが、塾長の教えや経営理念を戒律としてそれをなるたけ守って魂を深化させて、社員や仕入れ先やお客様を守って利他業をするという2つの修行をもっと頑張りたいと思いました。
     その結果として会社がもっと大きく成長することが、私の努力のバロメーターであると思い、努力をしていきます。
     コロナの危機でさらに刺激をいただきましたので、現在必死に仕事をしております。
     とても充実した修行の日々を送れつつあると思いますので、慢心しない様に頑張りたいと思います。
     それからリーダーの資質についての記述もありました。
     事なかれ主義や調整の上手い人間、頭のいいだけの人間がリーダーになったから、かつて立派であった企業の経営が危うくなったり、不正で追求され信頼を無くしたりしているとのことですが、自分を含めて当社のリーダー職の資質について参考にさせていただきます。
     
    われ虚心に経営を語る
     近江屋(株)・福富塾生
     きものって今でも難しい商品だと思います。
     これだけ世界中の情報やファッションが入ってきますと、産業がかなり淘汰されてしまう。
    グローバル化の時代の流れには逆らえないと思います。
    でも、いつの時代のファッションも古いものからインスピレーションを得て革新的なファッションが生まれます。
    塾長がおっしゃる様にきものを生業とする人が先ずは率先して着用し、その素晴らしさをアピールしなければ誰も振り向かいないと思います。
    その心構えから変えて行こう、努力しないで小さくなって生きていくことを戒め、挑戦することの大事さを塾長から福富塾生は学ばれたのだと思います。
    当社も古いものからインスピレーションをもらって、革新的な商品を開発していきたいと思います。
    古いものには普遍的な価値やノウハウが詰まっています。
     厳しい時ほど先人や歴史に学ぶことが大事だと思いました。
     
    (株)西利・平井塾生
     実は西利のお漬物は私の出張の帰り、家への土産に最適です。
     別に京都出張でないのに買ってしまいます。
     それというのも旬のものを優しく、美味しくつけているのが確かに感じられるからですね。
     季節感に乏しい現代にふと昔ながらの季節感を思い出させてくれる西利のお漬物はノスタルジックな気持ちにさせてくれるのが嬉しい。
    それに季節の素材とそれらを活かすために発酵の菌を変えたり、使う調味料や素材の組み合わせが絶妙です。
     また、漬物解析なんて、添え物だった漬物の価値、つまり自社の自社の事業の価値を究極まで高めるその思いの強さ、ひたむきさが先代社長から受け継がれているのだと思いました。
     先ほどのきものの業界の再生への道のお話に通じるものだと思いますが、温故知新、古いものの物づくり精神やお客様への思いやりの精神、それから生まれた技術といった良いところを受け継ぎながら、「下駄と漬物は人には贈らないもの」といった古い習慣を変えていかれる努力の必要性です。
     これらがあれば充分に古くて良いものが時代に埋没していくことなく、進化して適者生存していくことが出来るのだと気づかせていただきました。
     
    今回もとっても学びの深い機関誌駅伝となりました。
    多くの気づきを有り難う御座いました。

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