機関誌マラソン第16号 締切は6/1正午です

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機関誌マラソン第16号

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機関誌 第16号を読んで、感想、気づき、自分の考え等共有くださいませ。

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  1. 機関紙マラソン16
    株式会社サキカワ 久保貴啓

    ●塾長理念
    自分自身を磨く
    盛和塾と出会い、勉強してきた事も自己啓発であり、会社のために自分のために、自己を磨きたいという意識から始めたものでありました。時には、例会に参加するだけでなく、世話人として運営していく中で会社の仕事よりも優先させたりする事もあり、中々理解もしてもらえませんでした。帰りも遅くなり、休みの日も返上する中で家族からもそこまで必要?と、言われる事もありました。もちろん今ではそういうことはありませんが…笑
    そ社内でも家族間でも、理解を得れたのは、少しずつでも変化を見せてこれた結果だと思います。この講話の中での自己を磨くということは、盛和塾だけでなく、もっといろんな分野や科目…趣味に至るまで見識を広げて人として学びなさいということだと思いますが、自己を広げ、向上させることを心がけていきたいと思います。

    ●公開座談会
    海外進出の基本はまず現地の人とのパートナーシップ
    私は、機能している海外の工場に依頼はするものの、自社の工場を作るということは考えた事もなかったので、20年前の話とはいえ、面白く読ませてもらいました。どこで何をするにしてもやはり人の問題は同じで、国や文化がちがうと尚更、考え方をいかに統一するか理解してもらうか?が大事であること、また、それらを指揮する責任ある人材を確保することが大事だと理解できた。しかし、私的な考えですが、全てとは思いませんが、この頃の日本が会社の利益や安くモノを作るために、海外に何でも技術を持ち出したことにより、今の日本の製造部門の苦しみがあると思うと、与える側の考え方と受ける側の考え方との相違で生み出した利己的な考え方で思わぬ方向に進んでしまったのでは無いかと思ってしまう。

    ●塾長講和
    経営の原点十二カ条
    事業の目的・意義を明確にする
    目標を明確に立てる
    弊社の経営理念を、盛和塾や盛経塾の中で立てる機会を得て考え作り、また時が経ち作り直し…ということを3年のうちにしておりますが、この項目や塾長の言葉に触れるたびに、少しまた変えたくなったり、しっくりと来ていない自分に気づくのは、どうしたモノでしょう?苦笑 立てて使っているうちに成長して物足りなくなるのか?そもそも考え抜いて高いモノになれてなかったのか?どちらにしてもまだまだ私自身が自信を持てないものは、従業員に響くわけもなく、もっとど真剣に考えないとダメだと思う。物心両面の幸福を追求するという言葉ともうひとつ、なぜ仕事をするのか?という大義名分を見極めたい。
    強烈な願望を心に抱く
    わかっているつもりでしたが、心に抱くとは、潜在意識に届くまで、寝ても覚めても考えることや慣れるくらいの反復行動を行うということだと理解しなおしました。思っていても時々思い出すレベルでは到底無理だし、やったりやらなかったりではいつまでも時間がかかりそのレベルに届かないということだと理解しました。
    誰にも負けない努力をする
    売り上げを最大限に、経費を最小限に
    今のこの社会状況だからこそ大事な言葉と思い実践したり見直している最中です。毎日自分に問い、無駄がないか、意味はあるのか?を見直し考え実行するようにしています。
    値決めは経営なり
    今一番悩んでいるところです。ずっと手がつけれてなく、止まっている。他の項目と同じように進めたいのですが…
    経営は意志で決まる
    激しい闘魂を持つ
    真の勇気を持つ
    思いやりの心で誠実に
    この言葉で励まされ頑張れる、自分を鼓舞できます。性格も少しずつ変えてこれたように思う。まだまだ空回りし悩み、どうしようもない時がありますが、この言葉によって前に進めている自分には、神の言葉です。
    常に想像的な仕事をする
    常に明るく前向きに夢と希望を抱いて素直な心で
    今日より明日、明日より明後日と明るく前に進む気持ち、素直な気持ち、これらが理解出来て行動に結べればどんなことにも耐えていけると思います。人間としての基本だと思うので、人としてこの世にいる限りこの言葉だけでも大丈夫なような気がします。

  2. [盛和塾]16 裏表紙から

    自分自身を磨く、とはどういうことか?を考えました。

    稲盛和夫さんは「人間性を磨く」という中で、次のように述べられている。
    「仕事を一生懸命にしているから、立派なリーダーというのではなく、人間性、技能、見識を幅広く備えたリーダーであるべきです。」

    そもそも「人間性」とは何か?
    性善説に立つ場合と、性善説に立つ場合とで、そもそも本質的な考え方が相違していると考えられる。
    古今東西の哲学や小説等は、人間の本質に迫ろうとする試みであったと言えるかもしれない。
    その本質に、人間は「善」なるものも「悪」なるものも併せ持つ存在と言えるかもしれない。
    となると、人間は複雑怪奇な存在になってしまうわけであるが、「善なるもの」、「良きもの」、「正しきもの」を追求してゆくことが自分を磨くということになってこようか。

    では、「技能」とは何か?
    たとえば、大工さんであれば、腕の立つ人はどこへ行っても重宝がられるであろう。
    匠の技といったものが相当するだろう。
    美容師さん、料理人さん、といった日人も、それぞれの技能において、世に立ってゆく存在であるから、技能を磨き続けることに高い意味がある。
    これを多くの人に当てはめると「専門分野」とでも言おうか。
    自らの専門分野を磨き続けることで、自分を高め、世に問い、貢献することができるだろう。

    そして、「見識」とは何だろうか?
    これは自分を客観視したり、あるいはあえて専門分野と異なる人やものに関心を示し、理解しようとするところから生まれるのではないだろうか。聴く耳を持ついことによって見識が高まる可能性がある。
    仕事でいえば、自分の担当職務だけでなく、他の会社や他の部署の仕事を理解しようとする。そいう幅の広さが見識の深さにつながると言えるだろう。

    このように考えてくると、「人間性」「技能」「見識」という言葉の中に深い意味が見えてくるような気がしました。

    「自分自身を磨く」ということは永遠のテーマと思えてまいります。

    R2.5.26  福岡 英一

  3. 平成8年機関誌
    塾長講和を読みながら、
    同じ話の中にも大きな気づきがあると感じた。
    この中から、経営とはなにかについて考えてみた。
    リーダーは、大きないくべき先を見る。単に見るだけでなく、
    深く、強く、みる。
    そして人の強みを生かす。変化させ成長させることで、
    いまだ到達していない地に全員をつれていく。
    つまり経営とは、ぶれることのない高い事業の目的を自分だけでなく、
    全従業員の背中に据え付けること。
    そして行動する、させること。

    サカイ引越センター田島塾生は
    いまでもぶれずに「まごころ」を中心にずとんとおいておられる姿勢に感嘆しました。
    同業であり、事故の大きさはやはり身に染みて感じます。ですが、
    同社はむしろそのリスクをまた会社の社会的使命に変え、経営者の意欲と、従業員のモチベーション向上にもつなげておられると感じました。

    ユニバーサル園芸の森坂塾生から
    誰にも負けない努力の声を聴きました。がむしゃらに働く、そうすることで必然的に、視野が広がり、また新たな目標地点がみつかる。
    そのような積み重ねを盛和塾の環境からも、発展されたのだとおもいます。
    森坂塾生の羅針盤が稲盛塾長で、従業員の羅針盤が森坂塾生なのであり、リーダーシップらせんの重要性を感じました。
    ありがとうございます。

  4. 仲本相談役へ  宮畑です。本当にどちらが先かは知らないですが、アートのドラマ15年くらい前に見た記憶があります。藤原紀香、山口智充さんが主演でしたね。「ア」で始まるから電話帳の最初に出ると。しかし従業員の佐々木蔵之介さんと小池栄子さんが会社の情報を持ち出し独立するという事件が起きましたね。その新会社の名前が「アーイ引越しセンター」でしたね。先に出るから。懐かしいですね。

  5. すみません、自分の感想も未だなのに。今、ウイキで見ますとあのドラマで悪役になってたアーイ引越しセンターはサカイさんのような気がします。ドラマは平成15年で機関誌は8年。

  6. 機関誌「盛和塾」16号

    <塾長理念・自分自身を磨く>
    「休日に書店に入って、タイトルをながめただけで、自分が読むべきだと思う本はいくらでもでてくるはずです。」
    「月に2~3冊くらいは、自分を向上させるために本を読むようにし、人間をつくっていくよう心がけることが必要です。」
    本当にここ数年、絶対的な読書量が足りてないということを痛感しています。本もインターネットを通じて買うことが多くなっていますが、まずはいい機会なので書店に入る習慣を復活させようと思います。
    やはり、質も含めて読書が自分を磨く最高の手段に間違いありません。

    <塾長講話・経営の原点12カ条>
    「複雑な現象を律しているその原理原則を見つけることができれば、たいていのことは解決します。」
    「経営も同じ事で、経営の原理原則をしっかりと踏まえていけば、どのような環境になろうともびくともせず、繁栄への道を歩むことができます。」
    今さらながら、12カ条が「経営の原理原則」であったのだとハッとさせられました。
    せっかく原理原則をみつけていただき、示していただき、ただそれを踏まえていけばいいだけなのに、なかなかそれが出来ていない。
    あらためて12カ条の一つ一つを忠実に実行していくこと、ただそれだけであると認識をあらたにしました。
    事業目的を達成するための手段として掲げた「高度な知識」と「高い人間性」を徹底的に鍛え上げ、商品力を磨き上げることに負けていては話になりません。
    結果を出すには、塾長がおっしゃるとおり、どのような場合においても「努力」以外に方法はないということです。
    前号の繰り返しになりますが、「誰にも負けない努力をする。謙虚にして驕らず。毎日の反省。毎日の感謝。」を実行していきます。

    <海外特集4・塾長特別講話>
    「経営者の皆さんは従業員を愛し、従業員のために尽くすという考えで経営に取り組んでいただきたいと思います。」
    「裏切られても、従業員を信じていれば、必ず期待に応えてくれる従業員も現れます。」
    最近はコロナのことでいろいろありますが、とにかく、従業員を愛し、信じていこう。
    強く思いました。
    ありがとうございました。

  7. 「自分自身を磨く」

    経営者の「器」が企業の成長の制約条件になってしまったり、逆にその「器」が企業の成長の源泉になっているということは、メディアやリアルで様々な経営者の方々のお話を聞き、姿を見ていると実感できます。

    様々な器を客観的に見ていますが、つねに自問するのは、いまの私自身の器は、果たして私が目指している会社の未来像に見合っているのか?自分は何か世の中に事を成すための人間性や資質を満たしているのだろうか?自分は死ぬ直前に、これまでの人生の自己採点に満足し、生を終えることができるのだろうかという事です。

    20歳の私、30歳の私と、40歳の私、現在44歳の私、そして、50歳、60歳と通過点がある中で、これまでの私自身を振り返ってみますと・・・。

    20歳大学生の時、自分は死ぬ直前にこれまでの人生の自己採点に満足して生を終えたい。だから、人生を完全燃焼させられるものを見つけたい、と考えました。

    30歳、この時はすでに最初の就職先で5年間仕事に没頭するがむしゃら期を経て、転職先の大企業で気楽なサラリーマン生活を謳歌。公私とも、物心ともに恵まれた状態でしたが、何か物足りなさを感じていました。

    「何か世の中に事を成したい」と漠然とした願望の中で、ビジネススクールに入学し、体系的にビジネスを学びました。在学中はベンチャー起業家や大企業の現役トップや幹部候補ばかりという秀才揃いのクラスメートと同じ教室で学び、実践的なビジネスのロールプレイをひたすら行いました。不眠不休の自分磨きでしたが、苦しみながら4年掛けてMBAを取得。刺激的な環境の中で自らの能力の低さを実感しつつも、「志」と「学び」が自らの視座や将来を切り開く直接的な影響をもたらすことを体感しました。

    32歳、「この会社を第二創業させるチェンジエージェント」という心意気で親が当時社長だったナント種苗に入社。がむしゃらに営業に打ち込み、会社の制度・システムもひとつひとつ手を加えて行きました。その後10年ほどで年商を1.5倍ほどには成長させることができてはおりますが、まだまだ道半ばの状態。

    40歳、かつてビジネススクールで感じた衝撃と同じレベルの衝撃を「盛和塾」との出会いで受けました。「哲学」というものがこれほどまでにビジネスや社会に大きな影響を与えるものであると言うことを初めて知り、自分が『磨かねばならないもの』を再び見つけることが出来ました。同時に「志」を将来現実のものにしていく確信・根拠も身に付けることができました。

    44歳のいま、私はこの「学び」が人生を豊かにする、「志」が新たな人生を切り開くんだということを会社の社員にも知って貰いたい。私が感じた「衝撃」を同じように社員が感じられる機会を提供したいと考えています。

    私自身もまだまだ未熟で発展途上ゆえ、様々な挑戦や学びの場に身を置く必要がありますが、家族のように大切な社員たちにも同じように成長できる起点を与えたいと考えています。

    以上。

  8. 第16回機関誌マラソン 宮畑和広

    塾長講話

    10 「常に創造的な仕事をする」
    私どもの全事業所全て従業員たちで朝の掃除を行います。私は毎日の掃除のやり方がずっと納得が行きませんでした。それほど汚れてもいない事務所をなぜ、毎日同じ所ばかりやってるのかと。確かにちょっと手を入れると大掃除みたいになってしまい朝礼の時間に食い込んでしまいます。そこで掃除機のかけかたを奇数日、偶数日で変えました。奇数日は掃除機の先端の幅広のハンマーヘッドみたいなやつで通路などの床を幅広くかける。偶数日は先端をはずして机の下の床に溜まりがちなパソコACコンセットにまとわりつくホコリを吸い取ります。これは健康だけじゃなくホコリと結露から来る火災を防止出来ます。塾長が掃除のおばさんに話しかけられてるシーンを読み、よかった、自分も少しは同じ事が出来ていたのかもしれないと思いました。
    ただ、皆様の感想発表から見たらあまりにも小さい事しか述べられない私です。

    10の最後の「また、自分に知恵が無くても」のこの部分、工夫、努力も当然必要ですがやはりリーダーは「見識」が大事だとも感じました。幕末、明治の長州人の高杉晋作、児玉源太郎なんかの伝記を読むと彼らはまともな専門分野を勉強した訳ではなくこの武士たちは専門家の話も聞きながら鋭い洞察力で本質を見抜く力がある。ここをリーダーは「求め続ける心」でたくさんの経験をして磨かないといけない部分だと思いました。

    あの日あの時 稲盛和夫氏

    「あなたたちは乞食だ」にはこたえました。今期、弊社はおそらく創業以来最大の赤字になります。コロナのせいばかりには出来ません。この度、あちらこちらでコロナの影響で倒産のニュースを聞きますがよく聞くとコロナがとどめを刺しただけでそれ以前からかなりの危険水域に入り込んでいた企業が多い。やはり塾長の言われる土俵の真ん中で相撲を取る常日頃の経営がないとこんな時につぶれてしまう。今期、私は偽物のごはんを食べる事になります。早くお粥でもいいから自分のご飯を食べたい。でなければ人間的にしぼんでしまいます。しかしその為にはコロナ後の社会に通用する業種、業態の会社にする事。努力は当たり前だけどこの「見識」を盛経塾を通じて勉強させて頂きたいと思います。

    以上 今回も有難うございました。

  9. 自分自身を磨く。
    そのためには目標、公明正大な目標を持ちそれに向かって進んでいく事が大切であると感じました。会社を良くするために、まずは社内を、従業員を変えなければと思いがちであるが、変えようとする自分自身が洗練されたものでないと、その思いを従業員に伝える事、感じてもらう事は難しいと思いました。まさに座談会で話されている、現地スタッフとのやりとりが象徴していると思います。言葉も文化も異なる人たちにどのように伝えるべきか、
    考えてみると同じ人間なのだから、こちらのゆるぎない信念を伝えていけば必ず成功すると思えました。
    塾長講話での潜在意識と顕在意識はなるほどなと思います。まだまだ私は健在意識の中で日々を過ごしているいわば慣れていない状態であり非常にストレスを感じます。潜在意識の中で仕事ができるよう自身を高めなければ!
    我虚心に経営を語る
    いずれの発表も従業員の働きがいを感じる内容であった。両経営者の意思の現れではないだろうかと思い「動機善なりや私心無かりしか」このフレーズに支配された意思というのはここまで強いものかと思います。また関西では馴染みのサカイ引越センターが盛和塾の塾生であることに嬉しく思い、引越しの際は是非とも利用したいと思います。
    海外特集では各国の稲森塾長への尊敬の念が非常に強い事が感じられた。
    国が違えど稲森経営哲学を志すものはソウルメイトととして歓迎される、経営者は孤独になりがちと考えるが、世界に仲間がいると思うと心強く感じます。
    台湾での塾長特別講話において、「会社には生命を吹き込まなければならない。全身全霊を注ぎ込まなければ会社はたちまち無生物になる。」会社をも生き物として捉える塾長に考えには驚きでしたが、会社はいわば経営者の心の現れと考えるとなるほど会社そのものを形成するのは従業員ではなく経営者の意志であると理解できました。会社を生かすも殺すも経営者次第というのはこういう事となれば一体どこまで自己を高めれば良いのか、経営者にゴールはないのだと改めて感じました。
    あの日あの時の稲森和夫
    この章を読み切った後、心躍るのを感じました。福永氏の熱い思い、諦めない心が従業員に伝わり達成された黒字は単なる黒字でなく、そこで働く従業員のみなさんの人生を、働きがいを変えきっと素晴らしいものにしたのでしょう。トップが変わればそこで働く従業員も変わる、人生も変わると思うと、私がトップになるその日までに確固とした心を得なければならないと強く感じました!

  10. 機関誌「盛和塾」16号   【岸 克行】

    <公開座談会 海外進出>
    1996年当時、まだまだ多くの企業が人件費の安さに着目した海外進出に対して、塾長は試行錯誤の末、人件費の安さだけで海外進出を考えてはいけないことを痛感されていました。
    フェアチャイルド社から買収する羽目になった低迷が続くサンディエゴ工場を以前に買収したAVXの社長に見てもらうと、日本人のマネージャーが駄目というアドバイスを受けられます。塾長が見込んで託す人物ですから相当な人物に違いはありませんが、AVXの社長は、ここは全部アメリカ人にやらせてくださいと言います。AVX社長の真面目さに信頼をおいていた塾長は、彼を信じて、製造のことはなにも知らない他社の営業畑1本でたたき上げてきたそのアメリカ人をスカウトして社長に据えます。
     するとわずか3か月で会社がすっかり変わり、利益がどんどん出始めるようになりました。日本から社長がいくと、幹部を全員集め、日本から来た社長に京セラフィロソフィを話させ全工場の工員を集めてそれを聞かせます。
     実は、いままで日本からいった人たちはそのようなことをしていなかったのです。当時はアメリカ人には京セラフィロソフィが受け入れられるのかどうかの迷いがあったのかもしれません。アメリカ人社長は当然英訳された京セラフィロソフィーを手にしていたはずです。永年サンディエゴ工場は、日本人マネージャーと現地で些細なことでしょっちゅう揉めて製品をつくるどころではなく赤字がつづいていました。ようやく日本人マネージャーを最高幹部に据えて赤字は脱するものの、低迷が続いていました。
     このように、試行錯誤を続けながら、京セラフィロソフィーは日本だけに通用するものではなく、いままで個人主義的すぎると思われていたアメリカ人にも通じるものがあることが実証され、いまでは国籍人種を問わず全世界に受け入れられています。
     
    <今ここに生きる塾長の一言 ユニバーサル園芸社 森坂塾生>
    森坂塾生は、コツコツと地道にやってきたという自負心をもちながら、税理士にすすめられベンツに乗り、大きな社長室を占拠し、週1回ロータリーに通うありさまでした。初めて善行大会に参加して発表者の話を聴いて涙するほどショックを受けた森坂塾生は、全国大会から帰った翌日にベンツを小型車に変え、社長室を応接室に引き渡し、ロータリ―クラブに退会届を出されています。
    その行動力に舌を巻きます。流石です。現在も隆々たる業績です。
    「いいお話だった」だけで済ましている自分とは大違いです。
    例会後、翌日から何か一つでも【実行すること】を自分に課すことにします。

    今回もありがとうございました。
    以上

  11. 機関誌駅伝「盛和塾16号」2020.6.1締切
    自分自身をみがく
    「仕事に一生懸命に励む事は素晴らしいことですが、それだけでは人間的にも技量的にも職場レベルに留まり世間に通用しない人間になってしまう。」
     これでは裸の王様になってしまうと思いました。
     その結果、「自分の認識がクリアになっていくことを知らないために、独善的なドグマにとらわれてしまっている」ということになってしまいそうです。
    人間性、技能、見識を備えていないと確かに人には尊敬されないと思いました。
     私も50歳になりましたので、年齢を重ねるごとに頑固や偏固になっていきやすと思うので、気をつけていきたいと思いました。

    公開座談会:海外進出の基本はまず現地の人とのパートナーシップ
     私も5年前にベトナム進出もしたことがあります。
    当初、自社の人材を海外に送り込んで、現地の従業員とうまくいくようなイメージを持っておりました。
    しかし、塾長もおっしゃっていますが中小企業の事情としてエース級の人材は出せません。
    海外に興味はあるがそんなに優秀ではない人材を送り込まざるを得ませんでした。
    現実問題として文化の違う国に行って、様々にわからないことに最適解を見つけ出し、自社に適用していくという大変難しい仕事であり、現地の取引先や製造元との信頼関係の構築や価値観の統一といったことや従業員との信頼関係の構築そしてその人たちの能力を最大限に引き出し報酬とマッチさせるということは本当に大変難しいことです。
    塾長のアメリカ進出の時もそうだったと聞いたことがありますができの悪いのを連れて行って社長自ら率先垂範するということを実践しました。
    結果的には私が率先垂範して現地の代理店づくり、協力工場との製品化の成功、現地事務所の開設、従業員のでの雇用と人材教育をして80%以上のお膳立てをして、言い訳の多い若手であまり出来の良くない人材を派遣した結果、ベトナム人の従業員がどんどん辞めていったという苦い経験を持っています。
    この失敗の原因はまず若手人材に内省を促して、不足している点に気づかせようという教育的視点と、言い訳が多く実行力が少ない人だったので私も内心「やって見て頭を打て」という懲罰的な気持ちが混じっていました。
    その結果、稲盛経営哲学を共に研修で学び、夢を語り合うまでに手塩にかけて育てた現地の人材が次々に辞め、その人間も結局は当社を去ることになってしまったという苦い経験をいたしました。
    これにより私は社員に対する認識が変わりました。
    それまで私は社員とは同志だと思っていましたし、家族になりたいと思っていましたが、そういう絆を結べる社員は10人に1人の確率でした。
    ベトナムの一件で社員の多くはとてもとても自分の考えているようには動いてくれないものだと思い、その人なりに頑張っていても自分と同じ考えで努力する様な人材は当社にいないのが普通なんだと思いました。
    その時に初めて自分の能力や使命に気がつき、同じことを社員に求めても本人に余程の強い思いがある人でなければ、彼らにとって非常に酷なことなのだと気づきました。
     人にはスペシャリストもいればマネージメントが得意な人もいます。
    また仕事をライスワークだと思って割り切って働いている人と、ライフワークだと思って取り組んでいる人もいます。
    それなのに人はなんとでも成長できるもので、そうでない人は考え方が間違っていて努力も足りないのだと思い批判的になっていました。
    先の「自分自身を磨く」に出ていましたが、その意味では独善的なドグマに入っていたのだと思います。
     それから当社の顧問でパナソニックの経営企画室にいた方で、P社の海外工場の建設や販売など長年海外進出を担っていた経験から、海外事業と言うのは国内のビジネスに比べて100倍難しいと事ある毎におっしゃっていたことを思い出します。
     名物塾生の新潟塾の佐藤さんもお若いですね。
     
    塾長講話
     何度勉強しても心にしみます。
     売上最大、経費最小などいつの時代にも心がけておかねばならないことですが、今の様なピンチが訪れてみますと、「あの経費削っておいたら良かった、やっぱりこうなると目立つ経費だなあ」と改めて反省します。
     これを業績が好調な時にでも張りつめておけるかどうかが大事だと思います。
     それと同時に自分と塾長を比べると、「凄いなあ」と感心してしまうのですが、入塾当初は学びながら塾長に感化され、熱く燃えて見様見真似で実践し失敗することも多かったのですが、その初心は大事だと思います。
     コロナ不況という未曾有の大災害の中ではありますが、まず生き残ることを信じてその後の発展の準備を整えていきたいと思っています。
     最後、引退するときに「稲盛和夫という稀代の名経営者の弟子で良かった」と胸を張って言える様に今この時の努力を大事に積み重ねて参りたいと思います。

    (株)サカイ引越しセンター・田島晴子塾生
    サカイ引越しセンターさんのコマーシャルはとてもユニークで、個人的にはあのメガネのおっちゃんの大ファンです。
    今では引越作業件数、売上高ともに6年連続日本一! 年間引越売上高 856億円(2019年3月期決算)、引越作業件数 74万件と素晴らしく成長されておられます。 
     いろいろな試練を会社の脱皮するチャンスと捉えて、その都度現状を改善していかれたことが書かれていました。
     当社もコロナの試練をチャンスに変えて参ります。

    京セラオプテック株式会社・福永専務
     福永さんのお話は有名なエピソードですが、稲盛塾長でなくてもこんな熱い改革が出来る人材が京セラにはいらっしゃるんだと感動いたしました。
     本当に福永さんの様に塾長の分身の様なたくさんの人が経営者になっていって京セラを盛り立てていかれたのだと思います。
     本体はもちろん、多くの関連会社、そして後継者をどんどん輩出されている人材の京セラといった感じがします。
     知れば知るほど凄い人にご縁をいただいたんだと感謝します。
     この様に社会に貢献しよう、従業員を幸せにしようと本気になって一緒に燃えられる従業員を1人でも育てられたら経営者冥利に尽きると思いました。

    その他
    中国塾開塾準備の頃の墨子の思想の話は大変興味深かったです。
    また、台湾企業が抱える社員の独立で企業が中々大きくならないという恒常的な問題点へのご指導では、だから従業員を大事にするということは大切なんだとまた感心いたしました。
     それからペルー訪問のエピソードはフジモリ大統領全盛期で、大統領と盛和塾一行が会って水道の開通のセレモニーの時間を共にされるなどダイナミックな活動に感心いたしました。
     本部理事の稲田さんや矢崎さん、北大阪の欠野さんもスピーチされていたんですね。
     中国もシンガポールもペルーも国家とのお付き合いとは塾長の理念とそれを広めようとされていた盛和塾の先輩たちのパワーは本当に凄いと思いました。
     
    今回も盛り沢山の学びをいただいて感謝します。

  12. 仲本相談役、ありがとうございます。さっそく読ませていただきます。

  13. 盛和塾第16号 ワキ製薬㈱脇本

    今号の塾長理念はリーダーとして、いかに自分自身を磨くか、について書かれていました。一生懸命、仕事をするのが素晴らしいリーダーではなく、人としてのスキルと器の両方を備えるのが真のリーダーの姿である、とおっしゃっています。自分磨きのひとつのアイテムとして、多くの本を読むことが大切であるとおっしゃいましたが、それは確かにその通りだと感じました。自分が読むべきと感じた本は、いくらでも世の中には存在する。そういったアイテムを利用し、人間の器を大きく育てていくことは、真のリーダーに近づくためには欠かせない要素なのだと学びました。

    さて、次に、今回の塾長講話では、普段の例会でも日常においても、非常にためになっている「経営の原理原則12か条」についてのお話でした。
    塾生であるならば、イヤというほど目にしてきた12カ条。しかし、改めて時間を掛けて拝読すると、う~ん、なるほど、こういう意味もあったのか、とより深く学ぶことが出来ました。

    経営者は、自分の事業をどういった動機ではじめたのか、目的や意義を明確に示すことが経営者としての第一番目の条件と言い切っておられます。第一条の「事業の目的・意義を明確にする」ことで、従業員を心をしっかりと捉えることができ、さらに経営者自信がなんのために働くのか、という納得できるものがないと、一生懸命になれないからであると、仰っています。また、第二条の「目標を明確に立てる」でも、売上だけでなく、経常利益、規模、人数など、全てにおいて具体的なわかりやすい目標数字を掲げることであることを学びました。中・長期計画のような、長い未来ではなく、今年を一生懸命にやるための数字を掲げることの大切さが書かれていました。次の「強烈な願望を心に抱く(潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つ)」は、塾長が常に仰っていることで、まずは経営者自身が、必ずやり遂げるんだ!という誰にも砕くことの出来ない、強固な意志を持つかどうかで結果が変わるということです。強烈な願望を持つということは、自分が意識せず自然とできるほどの強く持続した願望を持ち、繰り返して行動することだと仰っています。日頃から、会社として明確に立てた目標を寝ても覚めても思いこむような強烈な願望を抱いて仕事に取り組んでいるか?そこがポイントであるとおっしゃっています。もちろん、それらの目標を達成するためには、誰にも負けない努力をする必要があります。結果を出すには、努力する以外に方法はない、と言い切っておられるのも印象的でした。『京セラがこのような規模になったのは、全従業員が“努力”を続けたからにほかなりません。』とありましたが、これは会社の規模問わず、世の中にある会社は全てそうだと思います。どんな小さい企業であっても、そこで働く人の努力があったからこそ、今があるのです。京セラのように、いきなり大企業になった企業は世の中には存在しません。それを長年支えた従業員の皆さんの血のにじむような、涙の出るような一歩一歩のあゆみがあったからなのだと学びました。つまり、私たちのような中小企業は、まさしく今がその小さな歩みの一歩なんだな、と思うと、少し嬉しくなりました。
    その努力の最も分かりやすい形が「売り上げを最大限に、経費を最小限に」だと思います。その1つの実例として、勘定科目を経理の人が普通に使うものから、会社独自の分かりやすいものにする、ということです。。これは、実際に当社でも行いましてが、やはり経費を見る歳に分かりやすい言葉で書いていると、非常にお金の動きが分かりやすくなりました。現場に直結した形で数字を捉えることが、私たちのような中小企業の管理会計手法の一つだと学びました。
    値決めの大切さというのは、盛和塾に入ってから知りましたが、今になっては本当に重要であると感じています。塾長が仰るように、いい加減な値決めでは企業の生死に関わるからです。ただ、未だに、塾長が仰る「売れて儲かる値段」というのが分かりません。お客様が喜んでお金を出してくれる値段の最高点、つまり「値決めのポイント」です。塾長が仰るように、下をくぐる営業マンの給与が高いという矛盾が起きてはならないのだと思いますし、塾長自ら「難しい問題」と仰るように、自分自身にとっても非常に難しい問題であると感じております。
    12カ条の3条と似ているのが、この「経営は意志で決まる」です。
    要は実現力だと思います。どんなことがあっても「こうしたい」と少しでも良いので行動していくことが、意思を実現するための唯一の方策であるかのように書かれています。私自身は、実際にそうだと感じました。意志の弱い方には、目標を設定したとしても、何かトラブルが起こると言い訳をして逃げる道を作り出します。予測できないことが起きても、それを実現するための、強い意志を持ち続けて、前に進んでいくが経営者こそが優秀な経営者なのだと感じました。そういう強い意思を持つ人は、必ず激しい闘魂を持っていると思います。塾長は、ビジネスはやはり弱肉強食の激しい世界であり、競争になっても闘魂、闘志を持っていないと勝負にすらならないと仰っています。また、真の勇気を持つ強さも必要だとおっしゃっており、ビジネスの世界において、卑怯な振る舞いがあってはならないとおっしゃっています。これは、従業員に対して、簡単に逃げる社長ではない、逃げたくなるような場面でも、決して逃げず踏み止まる“真の勇気”を持つという姿を見せるためなのだと学びました。確かに、考えてみれば、もし自社が窮地に陥ったときに、他者の誹謗中傷しかできない無能な経営者では、早かれ遅かれ、その企業は倒産するだろうなとイメージが出来ました。逆に、そういった逆境に対しても、真正面からぶつかり、正攻法で戦う社長の姿を見れば、社員は自然と付いて行くだろうな、と思いました。まずは、自分自身で、そのような付いて行きたいと思える、上司や管理職、経営者にならなければいけないな、と改めて刺激をいただきました。

    12カ条は、どんな時代のどの経営者が読んだとしても、何か感じる部分があると思います。簡単そうな言葉で書いていますが、常に読むたびに、本当に難しいなぁ、云うは易し、行うは難し、とは、まさしくこのことだと毎回感じます。
    いつか、12カ条、全部、完全にやりきりました!と胸を張っていえるように慣れればと思います。

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