機関誌マラソン第10号 締切は4/20正午です

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機関誌マラソン第10号

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  1. 機関紙マラソン10
    株式会社サキカワ 久保貴啓

    ●塾長理念 大きな愛にめざめる
    大きな愛=多くの従業員を幸せにする
    家族と同じ気持ちで従業員を愛してるか?と言われると考えてしまうのは、まだ大きな愛には気づくことさえ出来てないなぁ…と、必要に駆られて?頑張ってるのか?塾長が躊躇されるくらいの大きな問題ではあるのはわかるけど、堂々と自分でも言い切れるくらいの気持ちが無いと、自分の目指すものは、軽くなってしまうと思えた。

    ●フィロソフィ座談会
    有村さんの災難を呼び込んだのはご自分だと気づかれたという話に、僕自身の体験と似たものを感じました。が、その後、塾長が、ご自身で気付かれてよかったと言われた後に、災難にあったというより、ご自身で作っているということに、さらに感服した。
    その後に、言われたくないことをズケズケ言われて、傷ついたが、自分でも反省していた理解していた部分だけに、さらにやる気になり直したという素直さが何をするにも大事だと感じた。私が直面している問題点と同じだったので、特に気になり、思い直すことができました。

    ●岡田工業株式会社 岡田和夫塾生
    自社の得意なこと、不得意なことを知ること
    得意なことを活かせるニーズのあるマーケットを知ること
    それに早く気づき、素直に実践すること
    それが大事!

    ●ネクスタ株式会社 岡崎昌三塾生
    一度お会いして隣に座ってお話ししたことがあるだけに、イメージができ読んでいて感じるものがありました。やはり数字に対して、とことん考えて出すことや、逆に切り詰める努力をしっかりしないとダメだということ。そのためにはしっかりと自分たちの仕事に自信を持つことや度胸や責任があるということに真剣であることが感じました。
    お会いしたイメージと少し違った感想もありますが、前線を引退されてまた違った感じになられたのかと思いました。

    ●あの日あの時稲盛和夫氏 青山政次さんのお話
    塾長の若い頃のお話が、私のイメージとギャップがあり興味深かったのと、少し安心したことと逆に驚いたことが感じました。

  2. [盛和塾]10 あの日あの時 稲盛和夫氏 青山政次さん

    稲盛和夫さんと青山政次さん

    私はかねがね青山政次さんという方を極めて高く評価しています。

    若き日の稲盛和夫さんの技術力、人間力の非凡さを認め、
    稲盛さんの松風工業の退社に対して、
    京都大学電気工学部のネットワークから共感し協力してくださる方を求め、
    宮木電機の倉庫を会社にするとともに、資金的な支援をしてくださる方を集められた。
    稲盛和夫さんはほとんどお金を持っておられなかったが、
    稲盛さんの技術力と人間力、そして何より仕事にかける熱い情熱が人を惹き付けたのだと思います。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    鹿児島大学工学部で優秀な成績を修めている稲盛和夫さんに、時の不況下にあって門戸を開いてくれる会社はほぼ皆無という状況でした。

    教授の伝で京都の松風工業という会社に入社されますが、
    給料も遅配になるような赤字会社でした。
    同期で入社した人も辞めてゆきます。

    稲盛さんもいったんは辞めて自衛隊に入る決意をされますが、お兄さんに止められ、踏みとどまれます。
    松風工業は戦時中は水をろ過する陶器を作っていたようです。

    稲盛和夫さんは、まだ日本ではどこも作っていない、真空管に使う絶縁部品の開発に成功されます。

    発注先の松下電子工業に迷惑をかけてはいけないということで、スト破りしてまで、製造にまい進されます。

    まだ、入社1・2年の若い青年が周りから親分と言われ、リーダーとしての役割を果たされています。

    先輩にあたる青山政次さんは稲盛さんについて、天性のリーダー的素質を感じておられたのでしょう。

    その後、松風工業の社長が変わり、稲盛さんの上に新しい部長が見えます。

    この部長とはそりが合わなかったようです。

    稲盛さんは日立からの新規開発の仕事をしていましたが、うまくゆきません。

    他の部署への転属を命じられて退職を決意されます。

    松風工業にとって、稲盛さんはなくてはならない存在ですから、慰留されます。

    しかし、稲盛さんの決意は変わりません。

    稲盛さんが辞めるということで、同志が続きます。

    ここで、力になったのが青山正次さんです。

    青山政次さんは京都帝国大学工学部電気工学科の同級生である、西枝さん、交川さん、宮木電機の宮木社長に働きかけ、資金作りに奔走されます。

    新会社の京都セラミックは宮木電機の倉庫を改修して発足します。

    また、西枝一枝さんは自宅を担保に入れて京都銀行から1000万円の資金を調達されます。

    まだ、若干26歳の青年に得失を超えて資金援助をされる人が現れたのです。

    稲盛和夫さんの経営哲学には、「利他の心」が中心にありますが、会社設立時にあたって、青山政次さんが動き、周りの人を動かしました。

    私はこの青山政次さんというかたの、人間稲盛和夫を見出した慧眼と、一青年にかけ周りの人を導いた見識に敬意を表します。

    なお、京都セラミックの設立時の社長は宮木電機の宮城男也さん、2代目が青山政次さん、そして3代目が稲盛和夫さんになります。

  3. 盛和塾 第10号 ワキ製薬㈱脇本

    さて、今号の塾長理念を拝読し、塾長がおっしゃるように、自分自身の発露として、大きな愛にめざめたのでなければ意味が無いと納得しました。家庭を守る、あるいは自分だけが裕福になればよいという小さな愛は、利己でしかないのだなと感じました。前号でもありましたが、言い訳をする人は、それを言い訳と捕らえていない。例えば、期末の最終で税金を少なくするために、節税する、会社の社長として報酬を得て、年間利益を圧縮する、こういったことをいかにも正当化し、万が一のときのために、社長として資金を手元においておくという話をし、正当化する経営者がいます。こういった言い訳こそが、利己でしかないのだと思います。塾長がおっしゃるように、そのような言い訳を作る小さい愛では、いつか従業員に対してボロが出ることを強く心に留めておかなければ、と改めて気づかされました。ただ、塾長がおっしゃるように、こういった経営者としての想い(塾長がおっしゃる愛)を、他の人に強制するものでもなく、自分自身が心に強く根付かせることが大切なのだなと感じました。塾長がおっしゃる「集団に幸せをもたらす経営者というものは、このような大きな愛にめざめた人でなければならないと信じている」という言葉は、そういう経営者でないと経営は上手くいかないとおっしゃっているように感じました。

    また、塾長講話では、中小・中堅企業の経営者が、いかに日本を支えているかということを強くおっしゃっているのが印象的でした。京セラほどの規模になれば、当社のような中小企業を下に見るのは当然だと思っていました。しかし、塾長は、「世間一般には、我々中小経営者はいちだんと低く見られていますが、日本の国を守っているのは社会の底辺を支えているのだ」ということを仰っています。自分が同じ立場になったと仮定して、同じことを言えるのか?やはり経営者というものは、どんな企業規模になっても、日本経済全体の本質を見る視点を持たないといけないのだな、だからこそ稲盛塾長の周囲にはたくさんの人が集まるのだなと改めて感服致しました。良く、人を惚れさせる、人たらしであれ、ということを仰いますが、この講話冒頭からでも、そういった部分を感じ取ることが出来ました。
     また、次の経営者としてのリーダーシップについての話でも、非常に大切なお話だと感じました。
    経営者で、会社をある程度、発展させてられる方々には、当然リーダーシップがある。しかし、部下を引っ張るのと、自ら奮い立たせるのとではまったく違うということを語っておられます。経営者・リーダーは、いかにして従業員が自ら奮い立つようにするのか、その意識付けをどうするのかを考えることが大切だと仰っています。自社を振り返ってみますと、確かに強制的にしている部分が多々あり、幹部社員たちは確かに私に習え、という姿勢は見せてくれています。しかし、実際のところは、本音の部分は一体どうなのか?その部分について、自信を持って、自ら奮い立ってしてくれています!と現時点の自分では言い切れないことに気づきました。
    これから時間をかけて、そう言いきれる会社にしていかなければならないなと反省させられました。
    そのためには、後のお話でも出てきますが、代々続いく会社を事例に出し、跡継ぎの大半が『どうせ家業なんだから自分は給料の分だけ働けばいい』と安易な思考に行き着くという点です。当社も、私で5代目ということもあり、確かに入社当初は、そういった気持ちもあったなと過去を振り返り反省していました。しかし、塾長に出会い、利他の心を学び、少しずつですが変わってきたと自覚もしています。ただ、塾長がおっしゃるように、まずはスタートの段階で「自らの誠意を伝える」ことが大切だという点については、過去を振り返ってもきちんと出来ていなかったなと反省が生まれました。塾長が仰るように、入社当事に『家業であるわが社を守るのが私の任務です。そのことに対して皆さんのご協力を得たい。皆さんが協力して頂けるならば、私は全身全霊で皆さんを守っていきます』と従業員の皆さんに誠意を尽くして話していたスタートであったならば、現在ももう少し変わっていたのかな?と少し考えてしまいました。塾長が仰るように、入社当事から、将来は経営者になるという自覚をしっかりと持つことと持たないことでは、未来が大きく変わっていたのかと思うと悔やんでなりません。
    今号も塾長から、経営者として大変、大切なことを学ばせていただき心から感謝しております。

  4. 稲盛経営第6条の「値決めは経営」について今回は考えさせられる機会となりました。

    塾長にとって「値決め」は「厳粛なセレモニー」であり、ギリギリの一点を見極める「真剣勝負」であり、営業部長や番頭にやらせるのではなく、経営者自身が自ら決めるべき「経営そのもの」であるというお考えです。

    この第6条に対し、私はいつも漠然と聞き流していたように思います。真正面から捉えずに逃げていたように思います。と言いますのも、当社の「値決め」にメスを入れる事から無意識に逃げているからです。

    私は年に2回、当社の全ての商品の卸売の価格設定・価格改定を社長以下複数のメンバーで行っております。種苗業界の商習慣として、毎年1回(ないし2回)の「価格表の見直し」を行う事ができる業界環境です。よって一度決めたら、今後数年間変えられないという状況ではありません。他社類似商品をベンチマークとして設定し、これよりいくら高く、又はいくら安くというような値決めをしております。新商品が付加価値商品であれば、その価値に応じて高い価格を付け、コモディティ商品であればコストから換算してなるべく他社と同等かより安い価格設定をしております。しかし、いつも「鉛筆舐め舐め」の世界であり、塾長の仰るような緊張感や真剣さには欠けているのが実情です。

    さらに私が問題アリと感じておりますのは、その価格表を基に、得意先ごとに自動的に「2割引き/1割引き/5%引き」というような値引率が割り当てられており、これらは販売数量や得意先企業の販売努力によってもたらされた値引ではなく、20年以上も昔からの得意先との付き合い(大昔の顧客ランク)を踏襲した「慣れ合い値引」になっております。

    かつては得意先である全国の小売店は活気があり、末端顧客・消費者に対し、精力的に販売努力を行ってくれており、その努力に応じたインセンティブとして「自動値引設定」が機能していたのでしょうが、20年以上の年月を経て、販売成績や環境が大きく変わったにも関わらず、この「値引設定」だけは検証されることなく継続されており、「慣れ合い」となっております。

    とは言え、当社からこの「慣れ合い値引」を解消したいと投げ掛ける勇気もなく(反発が怖い)、延々とこの「値引き」を看過しているのが現状です。 経常利益率10%以上を目指すと言いながらも、(コストダウンよりも何よりも)最も利益率にインパクトのある売価値引設定にメスを入れられていないこの状況が私の中で「罪悪」だと感じます。パートナーとなる得意先の整理を含め、近い将来いつかメスを入れねばならないと感じます。

    忘れていた大きな宿題を今回の機関誌を通じて、思い起こさせられました。

    以上

  5. 機関誌「盛和塾」10号

    <塾長理念・大きな愛にめざめる>
    「集団に幸せをもたらす経営者というものは、このような大きな愛にめざめた人でなければならないと信じている」
    多くの従業員を幸せにするという大きな愛。弊所のホームページには「仕事とは人を幸せにすること!」と謳わせていただいております。従業員を幸せにすること、これを使命とします。

    <塾長講話・人生の醍醐味を体感できる経営>
    「中小・中堅企業の場合は、従業員をいかに奮い立たせるかということがいちばん重要であり、それがリーダーシップの原点である。」
    「引っ張るよりは、従業員を自ら奮い立たせる、自分から進んで、会社をいい方向に引っ張っていくような意識になってくれるのがいちばんいいわけである。」
    中小・中堅企業の経営者にとって最も大切なことは、従業員をいかに奮い立たせるということ。感動に震えさせるような、皆が奮い立つような状態にする。奮い立たせる方法を考えること。天賦の才のないものには、ひたすら勉強し、人格を伸ばし、その方法を考えるしかありません。努力あるのみです。
    「経営というのは、売り上げがあって、経費があって、その経費を最小限に抑えることが大切。」
    「あらゆる経費項目を見て、どう節減していくかということが経営である。」
    「それを細かく見て、実行する力のある人がリーダー。」
    どうしても個人事業という甘えから、経費節減に対する認識が甘かったです。コロナの影響で売上が苦戦するであろう本年は、とにかく経費の見直しが要諦かと思います。実行します。
    「経営が辛いようでは、経営ではない。」
    「名経営者とは、経営そのものに我を忘れて没頭できる人である。」
    「そういう気持ちがなければ、いつまでも中小・零細のままである。」
    そのとおりですね。励むしかありません。

    <今ここに生きる塾長の一言・岡田和夫社長>
    「得意技を磨け!いろんな技を使うな」
    単に得意技、本業の技術を高めるということではなく、自分の得意技を使って、その創意工夫を十分に生かすことのできる、マーケットを持った分野をねらうということが大切であるとのこと。
    そういうものは何かということを、企業の司令塔として経営者は見なければならない。
    たえず工夫し、研究し、考えることが必要であることを、あらためて教えていただきました。

    <あの日あの時稲盛和夫氏>
    松風工業に入社した当時から、既に塾長はまわりから「親分、親分」と呼ばれ、慕われ、仕事ぶりは「自分に厳しく、人に厳しく」リーダーシップを発揮したとのこと。やはりリーダーになるべくしてなった人、天性のリーダーたる人なのでしょう。真似は決してできません。
    けれども一歩でも近づこうと努力することは誰でもできます。ひたすら頑張るのみです。

    <編集後記>
    「塾生となることは手段であって目的ではない。塾生となって、経営者として何を為しえたかが、将来世代から私たち一人一人に問いかけられているのだ。」
    私も自問自答を繰り返していきます。

    ありがとうございました。

  6. 第10回 機関誌マラソン 宮畑和広

    塾長理念

    以前、別の本で「仕事と家庭を完全に両立させる事はできない。残念ながらこれは真理だと思う。もちろん家庭を大事にするのは結構な事だ。子どもが熱を出したので午前中は会社を休むという人はやさしくて思いやりのある父親だと思う。だが会社という組織の中で考えれば残念ながらその人には責任ある仕事は任せられない。まだ一兵卒ならいいが指揮官が私用で戦線を離脱したのでは組織としての会社は困るのだ」「だからと言って家庭をおろそかにしていいという事ではない。家庭はインフラなのだ。社会を発展させるにはまず、道路、信号などの基盤整備が必要。いい仕事をする為には家庭というインフラの整備が不可欠。幸せな家庭があれば心おきなく仕事に打ち込める。ただしインフラはあくまでも基盤であって目的ではない。ここを勘違いしてはいけない。作ったインフラを有効に機能させて社会を発展させるのが目的である。仕事に目標がなくマイホームパパで出世する人はいない。同時に仕事ができる人のほとんどが幸せな家庭を築いているのもまた事実である。」とありました。
    私もそう感じました。

    塾長講話

    最後の「経営が辛いようでは経営ではない」これは励みになります。今はコロナで本当に辛くて不安ではあります。しかしこれを乗り切れるかどうかの恐ろしい状況に自分は何ができるのか。いつか死ぬ時に後悔のない様、辛いばかりではなかった、と言えるように、しっかりとやりたいと思います。
    以上   ありがとうございました。

  7. 大きな愛にめざめる。この愛を享受出来る従業員は幸せだろうと感じる。これは子育てにも直結していると思った。日々大量の愛を子供に注いでいる。自分の身が滅んでもこの子は幸せにしたいと心から思うのだが、会社も子供と同じではないだろうか。そしてそこで働く従業員もまさに同じであると思う。そして従業員の家族もいわば子供たちである。
    塾長がおっしゃる愛の大きさは凄まじく大きいものであろう。

    フィロソフィー座談会では塾長の言葉に「相手の弾が恐いくらいなら、ここからお前を撃ってやる」という言葉が印象的であった。今の私はまさに撃たれたいところである。私はまだまだ緩い環境で仕事をしておりこのままではいけないと常々感じており、来期に向けて行動を起こすところであるが、どこかこのままでもと思う節が見え隠れしている自分がすごく腹立たしく思う。まずは自身が変わらなければならない。塾長座談会にリーダーシップに関する所があった。部下を引っ張ることこそリーダーシップであると思いがちだが引っ張るだけではそれに付随してこない。引っ張り方を間違えるとそれについてこれないものが脱落していってしまう。どうすれば良いのか。答えは明白であった。
    従業員を奮い立たせ会社を良い方向に持って行こうと思わせる。そのためには「言う」事が大切とあった。自身の会社はゴリゴリの身内企業で書かれている通り「どうせ明里家の家業だから」と従業員に思われて家業のためにだなんて言えないと思っていたがこれを言うべきと書かれていた。大切なのは従業員が喜んでl気持ちよく働いてくれる環境作りである。社長ができないこの問題を自身で解決したい。

    ネクスタの岡崎氐の発表の中では利益率、コストダウンに関しての発言があった。
    自身の会社はコストについては強硬して行う必要があると強く感じる。あまりにかかる経費に無頓着すぎる。材料もそうであるが、製品の値段が何より問題である。
    先日、ある得意先の単価を20%値上げした。聞くと10年以上値上げせずそれどころか値下げしていたと言う。人件費、材料費、運送費は値上げしているのに値上げしていないなんてあり得ないと言うことで値上げした。値上げしなかった理由は得意先に値上げ理由を説明するのが面倒であったとのこと。
    値上げした商品は単価が1円切るものばかりだったので売上が変わる物ではないかもしれないがそこから意識を変えていきたいと思う。

  8. 機関誌駅伝「盛和塾10号」2020.4.20締切
    (公開座談会・今ここに生きる塾長の一言)
    機関誌を拝読していつも感じますが当時でも、現在でも経営者が悩む多くの問題はいつの時代も同じだと感じます。
    今回も現在と同じく機械化などによる人間同士の関わりが希薄になった事を危惧されるコメントが冒頭からあります。
    現在の私たちと言えばAIの進歩、クラウド化などの合理化によって益々加速している様に思いますが、危惧する点はやはりこの時代も同じなのだと思いました。
     冒頭の塾長理念の「大きな愛に目覚める」というところで書かれておりますのも同じ様に感じました。
     経営者は私心を如何に抑えて利他の精神で経営するか、経営問題によっていつも試され鍛えられている気がします。

     ブラジルの谷さんのコメントには感動しました。
     私がアメリカ市場を開拓したいと思ってアメリカに通っていた時、日本の経営者で成功して大きな会社にした人はとても少ないという話を聞きました。
    LAの塾長例会参加させていただいた時にも、開塾時に塾長から同じ様なご指摘があって考えさせられたという様な思い出話を塾生が披露されていたのを伺って、「何故なんだろうか?」と疑問に感じたのを覚えています。
    戦後日本からブラジルに行って大きな成功を収めた経営者が少ないのは、「原理原則が一つも無かったからだ」と気づかれた谷さん。
    その後地球の裏側で最も塾長から離れておられる「ブラジル塾が盛和塾の中で最も熱心だ」というのも、ブラジル塾生の気づきの凄さ、喜びを感じました。
    おそらく、人間の魂の真我に気づかされた喜びといったものではないでしょうか?
    やはり我々の中には宇宙と同じくその様なものが備わっていて、それを中心に生きることができれば大きな人生の喜びと社会への貢献が出来るのだと思いました。

    有村さんへの塾長のご指導も印象的です。
    「何故、私ばかりがこの様な災難に遭うのか」と思っているが、何のことはない全部自分がその様に仕向けていたということです。
    それに有村さんは、3億円も変えてリニューアルされてそれが身の丈を超えた大きな費用だと思われた様ですが、その費用の割には多くの方の協力で素晴らしいものが出来たともお感じになられました。
    彼女は塾長との出会いで「私心」を離れて客観的に物事を見れる様になられたのではないかとも思いました。

    「相手の弾が怖いくらいなら、こちらから撃ってやる」、本坊さんが披露された心に残る塾長の一言ですが、確か前々号のユニオン商事の宮宗さんの時に出ておりましたが、優しくて良い人に次元の高い話ばかりでは甘くなり過ぎてとんでもない利他になる。
    高い次元ではなく塾長が会社に行って「叱り飛ばす」とおっしゃっておりました。
    高い次元の利他や理念、原理原則に加えて、部門別採算を徹底させるなど、「泣い
    て馬謖を斬る」様な厳しい経営者の考え方も必要だとつくづく感じさせていただきました。
     
     塾長は谷さんへのご指導の中で「従業員を幸せにする」、これには心からの思いやりの施策と同時に、経営者として従業員のためにどういう思いでそうしたのかを言葉でどんどん伝えることが大事だとおっしゃっております。
    また、一方で過保護にしない厳しさといいますか、従業員を大事にする一方で、その実現のために何をして欲しいか、これもどんどん伝えるべきだというお話は印象に残りました。
     私は今まで従業員にあれこれ紐解いて話すことを心がけてきたつもりでしたが、どこか「恩着せがましくなったり、思いやりでやることも当方の計算に捉えられたりすること」を気にして中途半端にしか語れていなかったことありましたが、一生延命さからくる本物の言葉、言霊を出せればなんの問題もなく従業員に伝わると思いました。
     有難うございました。

    (塾長講話)
     従業員に対して塾長が私達に与えてくださっている感動、勇気を同じ様に与えてあげられる様な経営者になりたいと改めて思いました。
     京セラフィロソフィにも出ていましたが、売上最大、経費最小を実行出来るリーダーについて京セラの子会社のレンズの会社の有名な話が出て参ります。
     単純なことであるのに徹底するのは難しい。
     従業員を奮い立たせるには経営に没頭して仕事をしなければならない、それに感動して従業員が奮い立ち生産性が上がり、経費も抑える工夫を一緒にしてくれる。
    そうしてどんな遊びや趣味よりも互いに一生懸命努力し合っている従業員の喜ぶ顔を見るのが楽しい、幸せだという境地に慣れるのだと思います。
     確かに一生懸命に協力して仕事をし合える仲間はとっても大事、人生の財産だと思います。
     座談会、塾長講話に通じるのは「没頭出来るか」がキーワードだと感じました。

    (ネクスタ 岡崎社長)
     大阪塾の大先輩、岡崎さんのご発表と塾長のご指導でとても興味深く読ませていただきました。
    岡崎さんは本当に優しい方です。
      大阪塾の委員会や合宿の際に互いにコメンテーターとしてご一緒させていただいたことがあるのですが、お人柄が良く親切な方です。
     ですが、社長就任の時期のことを拝見して、なるほどと思いました。
     経営者として岡崎さんの様な実直な人柄の良さは大事だと思いますが、やはりご本人も自覚されておられましたが、強い願望や闘魂といった膨大なエネルギーが必要だと思いました。
    塾長のご指摘の通り、経営者として乾いた雑巾でも絞る、商品の付加価値を価格に添加してもお客様の支持を得られるギリギリを狙うといった厳しいことを膨大なエネルギーを元に実行しなければなりません。
    それはどこから産まれるのかといえば、当社の場合はお客様が喜んでくださる事としています。
     それに加えてこの号を通じて先輩達のエピソードや塾長のご指導には社員の幸せ、社員の笑顔ということが出ていたと思います。
     私もそこにもっともっとフォーカスして、この膨大なエネルギーの元として参りたいと思いました。

    (パソナアートナウ 大貝道子さん)
    大貝さんも有名塾生ですね。
    当社も女性の多い職場ですので、真面目な彼女達についつい優しく甘くなってしまいがちです。
     私自身は体育会系ですので、本来というか昔は社員とガンガンぶつかって仕事していることを実感していました。
     今の若い人や女性にはそういうやり方は中々受け入れられないので、随分考え方も変わり丸くなったのですが、仕事に対しては真面目な彼女達の良さを最大限に引き出し、甘くならない様にしていかないといけないと思いました。
     女性社員達は細かいことも良く見ていますし、社長の真意がどこにあるのかかなりシビアに観察していると思います。
     男性で楽観主義で大雑把な私からしますと、そういう意味では怖い面も、面倒な面もありますが、正直に接していれば分かってくれるという安心感があります。
     仕事は目的意義を明確にして、経費削減や品質の改善など彼女達に言葉で語りかけていくことを正直に続けていこうと思いました。
     そして敬意を持って接しますととてもよく頑張ってくれます。
     この点も大事にしていこうと思いました。

    (あの日あの時稲盛和夫)
     青山政次さんの塾長の若かりし頃のお話はとても面白いと思いました。
     同時に自分と違う特徴を持っておられるので、そのまま真似できないこともありますが、人を引きつける心がけ、取引先に迷惑をかけない徹底ぶり、松下電子工業からせっかく京セラが注文を全て取れるのに恩義のある松風工業に迷惑をかけない様に半分だけにするなどの考え方は若い頃の塾長のエピソードなだけに爽やかなところや青山さんに社長交代をせっつくなど若者故の性急な場面などとても良かったです。
     その様な純粋さを自分は失っていないか、点検する良い機会になりました。
     また、稲盛塾長の才能を見抜き、ある意味シャッポを脱いでその才能を活かそうと奔走された青山さんの優しさにも感動しました。
     また、西枝さんや交川さんまで応援団にしてしまう青年稲盛和夫の魅力、凄みに感動しました。
     自分は応援者にも稲盛塾長の立場になってみて、その場で自分はどうするかなど、想像してみました。
     それは自分にとってもとても良い思考の機会でした。
     青山さん、良いお話を有難うございました。

    今回も沢山の学びを有難うございました。

  9. 機関誌 盛和塾 第10号 【 岸 克行 】
    ●塾長理念 大きな愛にめざめる
    小さな愛だけでなく大きな愛を指名と感じておられる塾長。この愛を他人に強制すること躊躇されているとありました。強制すれば、家庭と会社のジレンマに陥り、ジレンマを抱えたままでは、成果が上がらないとされています。強制ではなく、自身が大きな愛にめざめること。大きな愛を持つから、厳しいことも言え実行できるのです。京セラの手法や物まねから入るのは否定できませんが、大きな愛が経営者のベースにあるかどうか。

    ●フィロソフィ座談会
    谷塾生は塾長の言葉から、“これはえらいものが来たな。これをそのまま実行しようと思うと大変高いものにつくし、人生そのものが大変なもののなる。”と躊躇されながら、ブラジルで戦後経営者が大きい仕事ができていないのは、原理原則の一つもできていないことに気づかれてやってみようと決められた。
    塾長が従業員の気持ちで谷塾生のお話を聞かれていたことにも驚いた。瞬時に従業員の気持ちで塾生の話を聴けることは凄いことです。バラックでも自分の家を持てるようにという気持が従業員に伝わり、きっと返してくれると、賞賛されると同時に、利他とはいうけれど過保護ではいけない。厳しい社会で生きていくには、それだけの掟があってしかるべきとされています。われわれにとっても、ついつい自分自身が掟を都合よく運営していることに、脂汗をかかせていただいたご指摘でした。
    有村塾生の災難を呼び込んだのはご自分だと気づかれたという話が改めて腑に落ちました。
    周辺に起こる事象は全て自分の心の反映であると塾長が言われています。ついつい愚痴を言いそうになった時、この言葉を思い出して愚痴を呑み込むとともに、心の掃除をしなくてはならないと思いました。

    ●塾長講和、『人生の醍醐味を体感できる経営』
    「中堅・中小企業の場合は従業員をいかに奮い立たせるかということが一番重要であり、それがリーダーシップの原点でもあります。」
    「売り上げを最大限に伸ばす、経費を最小限に抑える、というのが経営の要諦なんです。」
    以前合併した会社の赤字子会社に、30年間京セラフィロソフィーの薫陶を受けた人を派遣され再建された人のお話に感服しました。経営することに我を忘れて没頭する。その純粋性に惹かれます。

    ●あの日あの時稲盛和夫氏 青山政次さんのお話
    塾長は無論、天性のリーダー、原石のダイヤモンドの目利きができた青山政次さんにも凄いものを感じました。

  10. 機関誌マラソン 第10号
    塾生;米田稔
    平成6年盛和塾 機関誌

    フィロソフィ座談会
    薩摩酒造の本坊塾生が受けた、相手の弾が怖いくらいなら、こちらからお前を撃ってやるといったひとこと。今の時代ではなかなか強烈ですが、当時でも強烈な印象だと思います。
    平成6年当時100億の売り上げをその後5倍以上に伸ばされたのは、従業員を背負う怖さと責任とそして、その中塾長に背中を支えられていることの盛和塾の強みがあったからではないでしょうか。
    私自身もこのコロナ不況下であっても塾長がなんと言われるのかと想像して行動していますが、本当に心強く思う次第です。

    今ここに生きる塾長の一言
    ネクスタ 岡崎塾生

    低収益率を改善させるためにはコストダウンをはかるしかない。
    限界利益率を高めるにはまずはトップの意思決定がとても重要であり、トップが弱気になると、従業員もそれでよいと思ってしまし、当然経営数字にも跳ね返る。それを塾長の闘魂で思いなおされたエピソードが印象的でした。値決めは経営というものの、経費を削らないとその市場価格を達成できない。その双方を達成し、新たな付加価値を生み出して、顧客が喜ぶ商品を作ることはどの業界でも共通することであり、真理なのだと思いました。

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